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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
016話 新学期、対真祖編(03) カモ、参上!
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…いや、普通に魔眼の域っすよ、それ? って、いうかなんすか、それ!?」
「そうよ、士郎さん! こっちのことはよく知らないけど4キロ先までってどのくらい距離があるかわかってるんですか!?」
「承知しているが?」
「ほんとうにすごかったんですね、士郎さん……」

そこらで賛美されているようだが俺は特に自慢しているわけでもないので話を先に進めることにした。

「ところでカモミール。ネギ君になにか用があったのではないか?」
「おおっとそうだった! 士郎の旦那の話でうっかり忘れていたぜ! 兄貴! 見たところちっとも進んでねぇみたいじゃねぇか?」
「え? なにが?」
「パートナーっすよ! パートナー! “立派な魔法使い(マギステル・マギ)”には“魔法使いの従者(ミニステル・マギ)”が一人くれぇいなきゃカッコがつかないっすよ!?」
「う、うぅう……それがね。今、探しているところなんだよぉ……」
「それは好都合だったっすね。それじゃそれは俺っちに任せてくだせぃ!」
「え? それってどういうこと?」
「実は兄貴の姉さんに頼まれて助っ人に来たんっすよ! それでさっき風呂場で調べてみたんすけど中々いい素材だらけでしたよ」
「ん? 風呂場……」
「どうした、アスナ?」
「まさかあんたさっきの……!」

さっきまだ俺たちが帰ってくる前のことを聞いてみたのだが、やはり勘違いしていたのかネギ君を風呂場に連れて行って逆セクハラまがいなことをされていたらしい。
しかもそこにカモミールが乱入してきて次々とみんなが着ていた水着を脱がしていったとか……

「……姉さん、やはりこいつは」
「ええ。蒲焼じゃ物足りないわ。どうせなら魂を人形に移すなんてどうかしら?」
「ひぃ!? 怖いっすよ旦那たち! それに魂を移すって一体なんのことっすか!?」
「なに、姉さんは魔眼以外にも色々な力を使えてね。一時的に意識を別のものに移す術を使えるんだ。……例えばこの無機質なテーブルとかな」
「いやっすよ! 完璧に呪い系じゃないっすか!? それに士郎の旦那の目がまるで鷹の目のようで、本気じゃないっすよね!?」
「くくく……冗談だ、カモミール。だが、姉さんはどうかはわからんがな?」
「そうね……?」

そこでなにやら俺達の声が聞こえたのか、脱衣場の方から、

「アスナー? なんか騒がしいようやけどなにか―――……」
「こ、このか!?」

なんとバスタオル姿のこのかがでてきて来た。
ネギ君はあたふたしていて、アスナはすごい騒いでいて、このかはフリーズ、カモミールは「おおっ!?」とか言っている。
とうの俺は瞬時に姉さんに目を塞がれたので今周りではなにが起こっているのか言葉でしか感知できない。

「……姉さん、とりあえず目を塞いだままでいいから外に
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