015話 新学期、対真祖編(02) パートナー探し
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き止めてしまって悪かったな」
「いえ、それと苗字ではなく名前で構いません」
「わかったよ、茶々丸」
少し会話をして茶々丸はお辞儀をして自分の机に向かっていった。
エヴァンジェリンといい昨日の件で甘く見られているというべきか? しかし……
「あ、あの―――……士郎さん」
「ん? なんだね、アスナ?」
アスナがネギ君に聞こえないように話しかけてきた。
(ネギの奴なんだけど、どうにかなりませんか? 朝からすっかりこの調子で……)
(そうだな。しかし酷なようだが……エヴァンジェリン達も正体を明かすという行動にでた以上、当然リスクはおった。
ならばネギ君もこれは有利とポジティブに考えて事件解決にあたってくれればいいと俺は思う。
二人の間にある因縁については第三者である俺達にしてみれば、これがきっとネギ君にとっての初めての壁に当たるのだろうからな。
それにいつまでも逃げているばかりでは壁を越えられず成長もできない、それにまた被害がでるかもしれない。
だから今は混乱していてうまく立ち回りできなくてもいい……考えすぎずに周りに頼るという行動もしたほうがいい)
(はあ〜〜……すごいですね。経験者は語るっていう奴ですか?)
(ああ。俺も昔はよく一人で躍起になって無茶したことは数えればいくらでも出てくる)
(士郎さんが? あんまり想像つかないな?)
(誰だってそういうものさ。だからアスナも相談に乗ってやってくれ)
(わかりました。あ、それで私でも無理だったら……)
(わかっている。相談は乗ってやろう)
それからなんとかネギ君を慰めて授業に入ったのだが、ネギ君のあのみんなを見る熱い視線はなんだ?子供とは思えないな。
するとしばらくしてため息をついている。
「和泉さんはパートナーを選ぶとして10歳の年下の男の子って嫌ですよね?」
「ぶっ!?」
思わず噴いてしまった……アスナも噴いているし。おいおい、ネギ君。また誤解を招く発言をしていないか?
むむぅ? しかしパートナーとは例の“魔法使いの従者”というものか?この世界でのことはまだわからないな……。
それから話はエスカレートしていって俺からしてもわかるほどに脈はありだという生徒が名乗りを上げていた。雪広は別として。
ネギ君はなんとか誤魔化していたようだが顔を赤くしていては説得力が無いな。
そこで終わりのチャイムが鳴り、授業が終わりネギ君はふらふらとしながら教室を出て行った。
「ちょっとネギ!?」
「ちょっとアスナさん? ネギ先生はいったいどうしたのですか?」
「あ、ちょっとね。なんかパートナーが見つかんなくて困っているみたいよ?」
しょうがなく俺はアスナとネギ君を追ったが、それからまた教室が騒ぎになっていたようだ。
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