015話 新学期、対真祖編(02) パートナー探し
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ギ君が挫折してしまってもよいというお考えなんですか……?」
もしそう考えているのなら容赦しませんよ? という意思表示をこめて学園長を睨みつけてみたが学園長は怯みもせず、
「それは違うぞ? 人は誰しも越えねばならない壁がある。それがまさに今なんじゃ。それにどちらにせよ、いずれは決着をつけねばいけんからの。エヴァンジェリンは今では生きているかどうかも不明なナギが自分の呪いを解いてくれるのを待っておるがいいかげん15年も何度も女子中学生をやらされていれば焦ってもこよう?」
「15年も?」
それから学園長からナギ・スプリングフィールドとエヴァンジェリンとの過去の話を聞かせてもらった。
「そうなの。意外と女の子しているのね? 今でも想っているなんてねぇ〜?」
姉さんは本当にいい顔をしながら笑っている。あれは弱みを掌握した会心の笑顔だ。敵とはいえ不憫な……。
しかし、そうなると事情が事情ゆえに学園長のいうことも一理あるからどうするか?
だが、
「ですが学園長。今回はネギ君の力になろうと思います。二人の事情に横槍するようで悪いと思いますが……ネギ君には協力すると約束をしてしまったのでね」
「そうか。では……」
「わかっていますよ。なるべくネギ君の力で解決させるよう助言していきますから。それにいつまでも他人に頼っていては成長はできませんから」
「それなら構わんよ」
そしてお互い納得した上でこの話は終了となった。
さて、こちらは殺しはしないと安心したが、今はまだ昨日のショックから抜け切っていないだろうネギ君が心配だな。
◆◇―――――――――◇◆
Side エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
朝の日差しが窓から照らしてきて私はだるいが起き上がることにした。
やはり力を使った翌日は人間並みの身体能力に戻ってしまうからやっかいなものだ。
気配がしたのでそちらに向いてみるとすでに茶々丸が立っていた。
「おはよう茶々丸」
「おはようございます、マスター」
「ケケケ。今日ハ機嫌ガ悪ソウジャネエカ、ゴシュジン?」
「うるさいぞ、デク人形が。昨日はもう少しというところで邪魔が入ったんでイラついているだけだ」
初代の従者で今では魔力を送ることができないので喋る人形と化しているチャチャゼロがなにかほざいていたのでムカついたからとりあえず投げといた。
「ヒデエジャネエカ? モット相棒ハ大事ニ扱ワナキャ駄目ダロ?」
「黙れ……それより茶々丸。衛宮士郎と衛宮イリヤについてあれからなにかわかったか? 本格的に調べたのは昨日だが以前から探りは入れていたのだからわかるだろう?」
「それが……」
「ん? どうした、お前にしては歯切れが悪いぞ?」
「そんなことはありません。ただ、衛宮
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