第一部
おかしなこと
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で最強の実力を持つ生徒が勤めていること殆ど。
(レイアさんが強いのは昔から知ってるし、この人なら会長やってても納得できる。でも去年の【全領戦】には居なかったよな?)
一体何処の魔術学園に通っているのかを聞いたことは無かったが、レイアの力なら個人と団体どちらかの部に必ず出ている筈だ。
彼が無名のままで居るなど有り得ない。
紫闇はそう確信している。
「レイアさんの学校ってレイアさんが全領戦の選抜になれないような所なんですか? 俺にはちょっと考えられないんですけど」
「私が無名のままなのは、正直なところ【天覧武踊/てんらんぶよう】に興味が無くて、【魔神】になってやろうっていう意思も皆無だから、まともに試合や大会へは参加してないっていうのが有るのかな」
他にも全く登校していなかったり、生徒会長という面倒臭い仕事を引き受ける代わりとして、他の人間に全領戦へ出場してもらったりしたのだという。
「どうりでレイアさんの【古神旧印】が成長してないわけだ。俺ですら四割完成してるのに。一体何処の学校なんです?」
紫闇の問いに返ってきたのは。
「【鳳皇学園/ほうおうがくえん】」
【龍帝学園】のライバル校だ。
「……は? え、いや、マジっすか? マジですか? マジなんですか? あの鳳皇学園で間違いないんですか!?」
紫闇が叫ぶのも無理は無い。
日本全国に存在する八ヶ所の【学園領域】の一つ、近畿領域・奈良の魔術学園。
其処が去年出した全領戦の成績は。
「うん。全領戦で個人・団体の二冠を達成した所で間違いないよ。昨年は四人の魔神が死んだゴタゴタで【頂上決戦】はしてないけど」
紫闇が知る昨年の鳳皇学園団体メンバーは皆一年生にも関わらず、既に全員が魔神と同等の域とまで言われる程で、単一の学園生徒によるチームでは古神旧印のシステムが生まれて以来、最高という評価も有る。
個人戦で優勝したのも団体戦メンバーの一人であり、その人物は昨年まで史上最強と言われた《神代蘇芳》を超えて自分に匹敵する、と蘇芳を殺した新しい最強から御墨付きを出されている程の逸材だ。
「そりゃレイアさんは強いわけだ」
現在世界中に在る魔術学園で団体戦をすれば間違いなく優勝するとされる鳳皇学園の代表達と『対等』を張れるのだから。
しかもそのメンバーから生徒会長を任せても良い程の信頼まで得ている。
「彼等と比べて私の方が強いとは言えない。一番弱くないのは確かだけど」
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