TURN27 人類統合組織ソビエトその四
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く共有主義で統一される」
ゲーペは教師の様な口調で断言した。
「そして真の意味で素晴しい世界になるのだ」
「そうだよね。じゃあ今から」
「カテーリン主席の定期報告だ」
「僕達もいつもの場所で参列だね」
「案内させてもらう」
ゲーペは自分からこう申し出た。
「会場にな」
「場所わかってるけれど?」
「いいのだ。私からの好意と思っていてくれ」
ゲーペはこう言うだけだった。表情を変えずにだ。
「何しろソビエトを構成してくれる国家達だからな」
「妹はどうしてるかな」
「カテーリン主席、ミーシャ首相と同席している」
ロシア妹はそこにいるというのだ。
「妹君も参列してくれる。安心してくれ」
「いや、心配はしていないけれどね」
生真面目で冷徹な感じのゲーペとやり取りをしてそのうえでだった。ロシア達は赤い宮殿の中を進んでいく。見れば装飾はあってもそれは多くが取り払われ質素な感じになっている。
そして廊下の壁には小学校のそれを思わせる様なポスターにスローガンを掲げた言葉にだ。希望に燃える人民達が描かれた絵画等が飾られている。他には廊下は走らない、手洗いを忘れない、挨拶をしっかりといった標語が書かれている。そうしたものを見てだ。ベラルーシはこう言った。
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