014話 新学期、対真祖編(01) 桜通りの吸血鬼
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「それは本当のことかもしれない。だから俺はこのことを学園長に相談してみる。この世界ではどうかはまだわからないからな」
「この世界、ですか?」
「なんでもないわよ、ネギ。それでだけど今日はもしかして一人だけで見回りをしようと考えていないでしょうね?」
「え!?」
「やはりか……ネギ君の考えはわかっていたよ。で、だ。今日は一人で行動するのではなく俺と行動しよう」
「え!? ですがまき絵さんは僕の生徒ですから……あた!?」
……い、いきなり頭を士郎さんにこつかれてしまいました。
「ネギ君。忘れているようで悲しいことだが俺はなにかね?」
「なにって、士郎さんは僕と同じで3−Aの副担任で……あ」
「そういうことだ。佐々木は俺の生徒でもある。だから協力しよう」
「す、すみません! そうでしたよね!」
うっかり忘れていて士郎さんに薄情なことを言ってしまいました。反省しないと。
「よろしい。では桜通りの公園で今夜待ち合わせをしよう。時間は6時くらいでいいか?」
「はい!」
「決まりだな。ではまたその時間になったら会おう。ネギ君はこれから授業があるだろう?」
「わかりました。では先にいっていますね!」
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
「ネギ君はいったか」
「ええ。でも一人で解決しようと考えるなんて……まるで聖杯戦争時のシロウみたいね?」
「否定はしないよ。今ネギ君はあの頃の俺と同じで他人に迷惑をかけないで一人で解決しようと躍起になっているところがある」
「それはちゃんとシロウが補佐してあげるのよ? きっと相手はあの吸血鬼……」
「そうだな。いつ動くかと警戒していたが、ついに動き出したようだ」
「それよりマキエだけど……噛まれたようにしては大丈夫そうね?」
「やはりあちらとはなにかと勝手が違うらしいな。エヴァンジェリン・A・K・マクダゥエルはどちらかというと死徒というよりあの真祖の姫君と雰囲気が似ている」
「もしかしたらこちらの真祖かしらね?」
「まさか……まあ、用心に越したことは無い。今日はまずはネギ君とともに奴が現れるか見張るとしよう。姉さんも危険があるかもしれないから予備のコートを持参していてくれ」
「わかったわ」
それから俺は一度家に帰りフル装備でネギ君の待ち合わせの場所に向かった。
◆◇―――――――――◇◆
Side ネギ・スプリングフィールド
あれからアスナさん達とは別れて士郎さんとの待ち合わせの場所に待機していたんですが、悲鳴が聞こえてきたんで士郎さんはまだ来ていませんがしかたなく僕一人で飛び出していきました。
するとそこには襲われそうになっている宮崎さんがいたので、
「僕の生徒になにをするんだ!」
「!?」
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