014話 新学期、対真祖編(01) 桜通りの吸血鬼
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とを? あ! 皆さんの顔が赤くなってる!?
そして桜子さんと風香さん、史伽さんが、
「ネギ先生のエッチーーーーッ!!」
「わーーーーん! 間違えました!!」
ううぅ、いきなり失敗してしまいました。
それからしばらく教室の外で待っていると亜子さんが走ってきて、
「ネギ先生! 大変やーーー!! まき絵が!!」
「え!? まき絵さんがどうし―――……」
「何!? まき絵がどうかしたの!?」
「わあーーーーーッ!!?」
いきなり下着姿のまま皆さんが扉を開けて出てきてしまいました! いけません! 英国紳士として女性の体を軽はずみに見ては!!
それからなんとか落ち着いた皆さんとともに保健室に向かうとそこには保健の先生のイリヤさんはいいとして、なぜか士郎さんがベッドで眠っているまき絵さんの近くで椅子に座っていました。
「士郎さん? どうしてここに?」
「なに。朝の巡回をしていたら桜通りに佐々木が木にもたれかかっていたので保健室に運んだんだ」
「そうなんですか。それでまき絵さんの容態は?」
「それは大丈夫よ、ネギ。ただ眠っていただけみたいだから」
イリヤさんが士郎さんの代わりに答えてくれました。
それを聞いて皆さんはホッと息をついていますが、これはただの眠りではありません。なにかの魔法の力を感じます。
どういうことでしょう?
少し考えにふけっていると何度か呼ばれていたのかアスナさんが頭を掴んで無理やり僕を正面に捻ってきました。正直すごい痛かったです。
「どうしたのよ、ネギ? さっきからボーっとしちゃって……」
「あ、なんでもないです。まき絵さんはただの貧血みたいだったみたいですので心配はありません」
「そう。それじゃ先に戻っているわね?」
「あ、アスナさん」
「なに?」
「今日は帰りは遅くなりそうですので先に帰っていただいて結構ですよ」
「え?う、うん……」
それからみなさんは教室に帰って保健室に残ったのは僕といまだに寝ているまき絵さん。それに士郎さんにイリヤさん。
「士郎さん、あの……」
「わかっている。姉さん頼む」
「わかったわ」
やっぱりお二人は気づいていたようでこの保健室に結界をはってくれました。本当に頼りになります。
「これでいいだろう。さて、ネギ君。きみも気づいていると思うがこれはただの貧血ではない。だからアスナ達にも嘘をいったのだろう?」
「はい。巻き込むわけにはいきませんから」
「今回はいい判断ね、ネギ。それで本当のことを言うとこれは人為的なものね。首筋を見てみなさい?」
「え? あ! なにかに噛まれた痕があります!」
「そう。それでネギ君、桜通りの吸血鬼の噂は知っているかね?」
「あ、はい。みなさんが噂していましたから話は聞いています」
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