第十幕その三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「非常に短気で教養がなくて粗暴で野蛮な人ばかり出て来る」
「そう言われてみればそうですね」
「そうしたです」
まさにというのです。
「いい漫画ではないです」
「主人公の親子もですね」
「いい人ではないです」
どうにもというのです。
「二人共長い間いがみ合っていましたが」
「似た者同士ですか」
「お店でああして味が気に入らないと騒ぐのは」
「駄目ですね」
「紳士ではないです」
「やっぱりそうですね」
「はい」
どうにもというのです。
「ああしたことは絶対にしてはいけません」
「その通りですね」
「本当に」
「うちの子供で一人あの漫画が嫌いなのがいまして」
「そうなんですね」
「はい、政治的な主張もおかしなものばかりだと」
「料理漫画に政治も入りますからね」
そうした漫画なのです。
「ああした漫画を読みますと」
「よくないですね」
「人に悪影響を与えますので」
どうしてもというのです。
「僕も読むことはお勧めしません」
「農業についての知識も」
「酷いものなので」
「ああした漫画を鵜呑みにされるとわし等農家もですよ」
「困りますよね」
「本当に」
二人でこうしたこともお話してです、そのうえでなのでした。
先生は夕方まで林檎園にいてそのうえで旅館に戻りました、そうしてこの夜は旅館の鯉料理を楽しみますが。
鯉のお刺身を食べてこんなことを言いました。
「鯉もいいね」
「うん、川魚もね」
「凄い美味しいよね」
「あまり食べられないけれど」
「こちらはこちらでね」
「ちゃんとしたお店でないと」
ここで言ったのはチーチーでした。
「食べたら駄目だけれどね」
「虫がいるからね」
ダブダブが何故川魚は怖いのかをお話しました。
「怖いのが」
「だから先生も確かなお店でないと食べないのよね」
ポリネシアも言います。
「この旅館は八条グループの確かなものだしね」
「鯉のお刺身に鯉こくに」
ホワイティはお料理の内容を見ています。
「お吸いものにってあるけれど」
「お刺身が問題だよね」
「生ものだしね」
チープサイドの家族もお話します。
「どうしてもね」
「お魚全体がそうだけれど」
「それでも食べられるならね」
ジップはそれならと言うのでした。
「食べてもいいしね」
「それで今も食べるんだね」
トートーは長野のお野菜やお豆腐を使ったお料理も見ています。
「これから」
「いや、確かに気をつけないといけないけれど」
「美味そうだよね」
オシツオサレツも二つの頭で言います。
「鯉のお刺身って」
「それもかなりね」
「じゃあ今からお刺身を食べて」
ガブガブも楽しみにしています。
「他のお料理も食べるよね」
「長野県
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ