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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
013話 衛宮士郎の春休み(?)
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た後、どこへともなく駆けていった。
まあ朝倉にはネギ君は杖で空に飛んで逃げていったというのは教えなくて正解だったな。あくまで普通の学生なのだから。
しかし認識阻害の魔法があるとはいえ空を飛んでいくというのは……はたから見れば一般人ではない魔法関係者にはバレバレではないのか? 俺にすら認識できるのだからな。

その後、修理していると近くの教室でネギ君となぜか和服姿でおめかしをしたこのかが一緒にいて騒ぎになっていたとか。
で、俺も興味がてら向かってみたらなぜかこのかは俺の顔を見た瞬間、顔を赤くして和服なのにもかかわらず軽快な足取りでどこかへ走っていってしまった。
それで何名かが俺を見るなりなぜかにやけていたが一体なにを意味していたのだろう?

「士郎さ〜ん?」
「なんだ、朝倉? そのにやけ顔はよせ」
「士郎さんって罪作りな人ですねぇ?」
「だからなんのことだ? 白状しろ、朝倉!」
「いえいえ、私の口からはなにも言えませんよ〜?」
「くッ! なぜかは知らないがお前からは嫌なものを感じるぞ?」
「そんなことはないですよ? ただ、士郎さんが気づけばいいだけのことです」
「……気づく? なににだ?」

すると朝倉ほか数名からため息をつかれてますます俺の中で謎は深まったことは確かなことだ。
そんなことで俺の春休みでの行事は清算していったのだった。


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