暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
012話 脱出!このかの異変?
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の証拠にこの広い祭壇から地下に通じているらしい隠し通路を発見していた。

「ではいくとしようか」
「はい」

それから士郎さんが発見した隠し通路を通り光が見えてくるとそこには地下とは思えないほどに光が溢れている広大な空間が広がっていた。
そして目を凝らしてみればなぜかある黒板の前で遭難したというのに勉強に励んでいるお嬢様達がいた。

「ふう……ひとまずは安心したといっておこうか。奴には嫌だが感謝だけはさせてもらおうか。しかし話しには聞いていたが、いまいち理解に苦しむ光景だな。こちらとは違い事情も知らないはずだというのに遭難しているという意識はないのだろうか?」
「ですが元気そうで安心しました」
「ま、そうだな。ん?」
「どうかしましたか?」
「少し待て。今姉さんが俺の気配に気づいたらしく念話を飛ばしてきている」

そう言って士郎さんはイリヤさんと会話をしているようだった。
それにしても仮契約もしていないのに念話が出来るなんてすごいですね。
いや、士郎さん達の世界では方法は違うのかもしれませんね。

「……了解した。刹那、姉さんから話があるらしい。隠れた場所で落ち合うことになったから着いてきてくれ。気配は消していけよ? ネギ君はともかく楓には気づかれそうだからな」
「確かに……わかりました」


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮士郎


人目のつかないところに俺と刹那は隠れながら進むとそこには姉さんがいた。
なぜか俺の予備のコートを羽織っているのはこの際は気にしないことにした。

「わぁー! シロウ、私を迎えに来てくれたのね。お姉ちゃんとってもうれしいな!」
「わかった。わかったから思いっきり抱きついてこないでくれ…」
「いいじゃない? 姉弟の仲で減るものでもないんだし」
「そうだが……っと、そうだ。この騒動の原因は分かっているとして姉さん、あれは一体なんなんだ?
今朝のHRで行方不明になっていることが騒ぎになっていたのでとりあえず鎮めてから刹那と共に来たのだが、……脱出することも考えずに勉強をしているなんて気が知れないぞ?」
「いいんじゃないかしら? 落ちた当初沈んでいたみんなをネギは必ず脱出できますからと勇気付けてそれまで勉強をしましょうと言い出したのよ。
私も最初はそんな暢気なとは思ったのだけれど、みんなもそれに賛同したんで、私は一人で脱出口を探していたのよ。それよりシロウ? 原因はわかっているってどういうことかな〜?」

そこには初見ならそこらの男共なら振り向くだろう極上の笑みの姉さんがいたのだが、少し血管が浮き出ていてあからさまに怒りを露わにしているギンノアクマがいた。
それに少し怯えながらもこのいきさつを姉さんに伝えたところ、

「ふーん? やっぱり犯
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