011話 ゴーレムとフードの男
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にも衛宮さんの記憶は諦めたわけではありませんよ?」
「ッ!……なかなかにせこいな」
「褒めても何もでませんよ?」
「決して褒めてなどいない。だがさっき言ったことは訂正させてもらうが俺の記憶も見せるわけにはいかない。これも間接的に姉さんの過去にかかわってくるからな。だから見たければそれ相応の覚悟を持って挑んで来い。
では俺は連れが先で待っているので行かせてもらう」
「そうですか。そうそう、君のお姉さんとネギ君達は無事ですからご安心を……」
「なに……?」
クウネルは俺の疑問にすらすらと答えてくれた。あらかた聞き出したのでもう行くことにした。
「嘘か真かわからんが……今はその言葉を信じてやろう。ではな」
「はい。またお会いしましょう」
「俺は二度と会いたくはないがね」
「つれないですね?」
「…………」
やはり気に食わない奴だ。
◆◇―――――――――◇◆
アルビレオ・イマは士郎が消えた後、
(ふう……振られてしまいましたか。残念ですね。
彼はとてもあの方に似ていたのでもう少しからかいたかったのですが。
それと学園長には頼まれていたことは失敗と、お伝えせねば。
久しぶりに私の暇を埋めてくれる人が現れてくれました。
ですが、まだその時ではなさそうなので私は休養しているとしましょう)
そしてアルビレオ・イマはその姿を消した。
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