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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
011話 ゴーレムとフードの男
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てあっけにとられていると左右に並んでいた石像が動き出して、

「ネギ! 来るわよ!」
「は、はい!」

私は後で関わったものには悪いけど記憶は消す方針で魔術を起動しようとしたんだけれど、

「フォフォフォ……この本が欲しくば……ワシの質問に答えるのじゃ―――!』

なっ……この声にこの魔力、なんでこの石像から聞こえてくるのよ?よく見ればレイラインのようなものが感じるわね。

「なにをやっているのかしら?コノエ『さあ始めるぞい!』」
「だからコノ『では第1問!』……」

……上等じゃない、コノエモン。
私を無視するなんて……帰ったらどうしてやろうかしら? ふふふ……。
どうやら私の考えていることが顔に出ていたのか少し声が震えているようだったけどもう許してやんないんだから。

『「DIFFICULT」の日本語訳は?』
「えええ!?」
「なにそれー!」
「みなさん! 落ち着いてください! ツイスターゲームの要領でやればきっと大丈夫ですから!」

へえ……落ちついているのね? さすが先生といったところね。
それからバカレンジャーの五人が次々と回答していくのを見ていたのかコノエモンは焦ったのか、まるで作為を感じるような問題を出していき五人をどんどん絡ませていった。
……本当に食えないじーさんね。どう料理してやろうかしら?

『さて最後の問題じゃ! 「DISH」の日本語訳は?』
「ホラ! 食べるやつの!」
「メインディッシュとかいうやろ?」
「わかった!『お皿』ね!」
「『おさら』OK!」

正解ね。だけどここ一番で失敗をするなんて……まるでリンのようね?
『おさら』じゃなくて『おさる』になるなんて、

「違うアルヨ―――!」
『フォフォフォ!残念ハズレじゃ!』
「アスナのおさる―――!!」
「いやああ―――!!」

そうして一体の石像が槌を振り下ろしてきて地面を叩き壊した。
落ちていく中、冷静になりながらも私は心の底から思った。
『覚悟しておきなさいよコノエモン……? この代価は大きいんだから』


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮士郎


……遅い。あきらかに遅い。姉さんは一体どこでなにをしているんだ?
もうそろそろ11時は過ぎるだろう。
レイラインにも応えてくれないしなにかあったのか?
すると突然、扉を叩く音がして開いてみるとそこには青い顔をした宮崎と早乙女がいた。

「よかったです。士郎先生、助けてください!」
「まずは落ち着け。なにがあったんだ?」
「そ、それなんですけど……」

それから二人に事情を聞いて、

「なんだと!? みんなとネギ君、それに姉さんが図書館島に入っていってなにか事故が起こったのか音信不通になったとい
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