009話 怒路暴琉(ドッチボール)
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え? この声は……もしかして、士郎さん?
なんか声に怒気こもってない?
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
「……まったく、またなにをしているのだね?」
「あ、士郎さん……」
「刹那か。これはどういうことか説明してくれないか?」
「わかりました」
それから刹那に事情を聞いたがまるであきれる内容だった。
「しかたがない。止めるとしようか」
俺は頭が痛くなるのを我慢しながら騒ぎの中心に向かい少し怒気を出しながら、
「………ならばスポーツで決着をつければいいことではないか?」
「し、士郎さん……なにか、怒ってません?」
「そんなことはないぞ、アスナ。俺はいたって平常心だ」
嘘だがね。
だからできるだけ作り笑いを見せてやった。
「さて、ではここはバレーボールといきたいとこだが高等部と中等部では力の差はあるだろう? ならばドッチボールで勝負をつけてはどうだね?」
「い、いいですよ衛宮先生。でしたらハンデとして私達は11人、そちらは倍の22人で挑んできて構いません。もしそちらが勝てたならもうこんなことはいたしません」
「よかろう」
「ですが私達が勝ったらネギ先生は譲っていただきますわ」
「「「え――――――!!?」」」
「ほう……?」
「ちょ、ちょっと士郎先生! なんでそんなに冷静になっているんですの!?」
雪広が話しかけてきたので俺の考えを言ってやった。
「ならば勝てば問題はなかろう? 俺が少しだが勝てるよう手ほどきをしてやる」
俺の発言が聞こえていたのか英子という生徒が、
「もちろん衛宮先生も入っても構いませんよ?」
「俺が? いいのかね? だが、どうやら君達は実力を計りかねているようだ。俺を入れたらどうなるか見本を見せてやろう。古菲、少しいいか?」
「なにあるか、士郎老師?」
「…………その呼び方は今は気にしないことにしよう。なに、簡単なことだ。お前の中国拳法の実力を見込んで頼みたいんだが。ぜひ俺の放つボールをどんな手段を使ってもいい。受け止めるもよし、避けるもよし、もしよかったらぶち割っても構わんから受けてくれないか?」
「いいアルヨ! 老師! 強者の一撃をこんな遊びで受けられるなんてまさに役得ネ!」
「よし、ならば行くぞ?」
俺はみんなが見守る中、ドッジボールを彼の槍の英霊の構えをしながら構えた。
(ッ!?なにアルカ!?この圧迫感……!)
「見よう見まねだが受け取れ!やばかったら必ず避けろよ!」
「はいアル!」
俺は空中に飛翔し腰を思いっきり捻り、心の中で叫ぶ。
―――――空間貫く剛速球!!
「!!? あれはいかんアル!!」
俺
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