008話 夜空を照らす剣製の弓
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に入った。
「さて、では桜咲。行く前に聞いておきたいんだが後衛向きの術や技などは持ち合わせているかね?」
「いえ、これといってありません。できても斬撃を数メートル放つくらいでしょう」
「なるほど。やはり桜咲は純粋な剣士のようだ。ならば今日は俺が後衛に回らせてもらおう」
「士郎さんが、後衛ですか?」
桜咲が聞いてきたので俺は黒い洋弓を投影して、
「ああ、言ってなかったが俺はどちらかといえば後衛向きだ。
昔から弓道だけは自信があったからな。
まぁ、魔術鍛錬の意味合いもあったんで正式な弓道ではないが射法八節はしっかりしている。
それに俺は千里眼というスキルも持ち合わせていて目に魔力を集中すれば約4km先の標的までなら捕捉可能だ」
「4キロですか!?」
「ああ、だから背後は気にせず己の倒しきる敵を各個撃破してくれ」
「はい、わかりました。ですがもうその目は魔眼並みではないですか?」
「確かにそうだがあまり気にしないでくれ。では所定の位置についたらまた連絡する」
最後にそれだけ伝え俺は目星のついていた鉄橋の一番高いところまでジャンプして登り敵が来るまで待機することにした。
◆◇―――――――――◇◆
Side 桜咲刹那
しかし本当に士郎さんはすごい。今までずっと前衛タイプだと思っていた私の考えを一気にひっくり返してくれた。
真名ですらスコープ越しで2キロがやっとだと聞いていたのに裸眼で4キロだなんてすご過ぎる。
もし今私と士郎さんが敵同士だったのなら一瞬で貫かれていることだろう。
それは召喚された妖怪達と戦っている時に何度も思ったことだ。
私に真正面から迫ってくる敵を捉えて言われたとおり各個撃破をしていたが、気づいたときにはまるで連射しているかのように次々と魔力の篭った黒塗りの矢が私の横を秒単位で何度も通過している。
士郎さんがいる場所はかなり後ろだというのに威力はぜんぜん落ちていないようで、貫かれた妖怪達はその悲鳴すら上げずに一瞬で還されていた。きっと気づく前の段階で終わっていたのだろう。
その正確なまでの命中率に守られているという安心感が浮かんでくるが、同時に恐怖すら沸いてくるようだ。
そして最後の標的が目前に見えて私は神鳴流を使った。
「神鳴流奥義! 斬魔剣!」
最後の一体を斬魔剣で滅ぼし任務は終わった。
そして私達の担当していた場所に進入してきた妖怪達はすべて潰えたので士郎さんに連絡を入れようとした瞬間、突如、滅ぼしたはずの妖怪達の残り香が集まりだして2m以上はある巨大な大妖怪が出現して、夕凪をもう鞘に納めていたのでその妖怪との距離もそんなになく一気に距離を詰められてしまいやられる!? と思ったが、
ズドンッ!
「え?」
私がその衝突
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