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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
008話 夜空を照らす剣製の弓
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たらに事は起こさないでくれと頼まれてしまった」
「そうなんだー。じゃ西の刺客っていうのは西の長が抑えられていない結果、勝手に動いていることなのね。難儀なことね」
「まったくだな。それで、今日なんだが姉さんはどうする?」
「そうね。私はまだ静観しているわ。あの吸血種がどこで見てるかわからないし。
シロウと違ってれっきとした魔術を使うところは見られたくないから。
でも、シロウならこちらでいうマジック・アイテムやアポーツっていう魔法でごまかしがきくしね」
「確かに。今はまだあちらも静観しているようだから油断はならない。
だから宝具関係は使わない方針でいく。
それと二人行動で組むことが多いらしいからアーチャーではないが前衛がパートナーの場合は後衛で弦を引くことにしよう」
「間違ってもカラド・ボルクとかは使っちゃダメよ?」
「わかっている。せいぜい矢に使うとしても黒鍵くらいだ。ただの矢でも平気だろうが相手は幻想種だからいざというときに、だな」
「そう、それなら平気そうね。それにもし見ているんだったとしたら黒鍵は魔的のものには有効という恐怖を植えつけられるしね」
「ま、逆の考えだとそれもありだな。接近戦でも剣に魔力を通すことだけが得意な俺にとって徹甲作用は最大の武器になるからな」
「それにしても今思い出しても信じられないわよね。埋葬機関第七位の“弓”のシエルが実は大のカレーマニアだなんて。
まだシロウが封印指定かけられる前に町一つを死の町にして根城にしていた中級の死徒を滅ぼすため、共闘した時に戦闘前にシロウがカレーを作ってあげて調理法も教えてあげたら、それだけで『等価交換です』といってご機嫌な顔をして埋葬機関では秘儀とされているはずの黒鍵の使用方法を色々教えてくれたもんね。きっとリンがこの話を聞いたら『それのどこが等価交換よ!?』とか怒りながら言うでしょうね」
「ありえてそうで怖いな。まあそのおかげで戦いのレパートリーが増えたから感謝はしているよ」

ピピピッ!

姉さんと話をしていたら携帯が鳴ったので出てみると相手は桜咲だった。

『士郎さん、学園長から話は聞いていると思いますが今日は私と組んでもらいます』
「そうか。わかった、では待ち合わせの場所でまたな」
『はい』

要点だけの話が終わり携帯を切り俺は黒いボディーアーマーに着替えて赤い聖骸布の外套を纏い戦闘準備を完了させた。

「では行ってくるよ、姉さん」
「ええ、無茶だけはしちゃダメよ?」
「ははっ、わかっているさ」

苦笑いしながら俺は姉さんに見送られながら桜咲が待っているであろう場所に向かった。
そして待ち合わせ場所に到着したが、まだ桜咲は来ていなかったようなのでしばらく話しておく内容をまとめていた。
ちょっとして桜咲も来たのでさっそく作戦会議
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