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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
007話 ホレ薬の悪夢
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時期があったからな」
「すごいですね士郎さん、そんなこともできるなんて」
「ほんとネギ坊主と違って優秀ですよね」
「そんなこというものじゃないぞ、神楽坂。これでもネギ君はネギ君なりにがんばっているのだからな」
「あ、はい」

うう、迷惑かけちゃったのに逆に慰められてしまいました。
僕もこれから気をつけなきゃ。
それで放課後になって噴水の近くで反省していたら、宮崎さんと早乙女さんと綾瀬さんが話しかけてきて、ふと宮崎さんの髪型が変わっているのに気づいて似合ってますよ、といったら宮崎さんは急に顔を赤くしてどこかにいってしまった。
お二人も追っていったけどなんだったんだろう?

「ん?」

そこで僕はカバンからなにかが転がり落ちてきたので拾ってみるとそれはなんと、昔おじいちゃんがくれた『魔法の素 丸薬七色セット(大人用)』だった。
そうだ! これならアスナさんがいっていたホレ薬が作れるかもしれない!
それに士郎さんにもお詫びを込めてあげてみよう。
そうと決まったら、

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル……」

そして出来上がったホレ薬をさっそくアスナさん達に持っていくことにした。
教室に入るとアスナさんはいたけどまた睨まれてしまった。
怖いけど、なんとか挽回しなきゃ!

「あ、あのアスナさん……アレが出来たんですよ」
「アレ?」
「はい、ホレ薬ですよ」



◆◇―――――――――◇◆



Side 衛宮士郎


ふぅ、なんとか痛みは治まったな。さて残りの生徒はいるか見てみるか。
ん? ネギ君がいるようだ。……神楽坂と。いつも喧嘩しているわりになにかと一緒にいるものだな?
なにかまた騒動がおきそうだったので近寄ってみると、

「あ、士郎さん! ちょうどよかった」
「どうした、ネギ君?」
「はい、さっきの傷のお詫びにある薬を作ってみたんですけど……」

(ちょっと! さっきと言ってること違うじゃない!?)
(あ、はい。士郎さんにもお詫びをしたいので)

「そうか。ではいただくとしようか」
「ちょうどいいわね。どうせデマに決まってんだからあんたも一緒に飲みなさいよ?」
「え? むぐっ!」

ん?神楽坂はネギ君にも飲ませたようだが……そういえばなんの薬かは聞いていなかったな。

「なあ神楽坂、今飲んだ薬は何の効果があるんだ?」
「あ、それはですね。どうせデマに決まってますけどネギがいうにはホレ薬だそうですよ? きっと違う効果の薬だと私は思ってるんですけど」
「……は? ホレ薬!?」

神楽坂は信じてないのかやっぱりなにも起こんないじゃない?といっているが、周りの様子が少しずつおかしくなっているのを気づけ!

「士郎先生って、ハンサムやねぇ?」

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