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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
007話 ホレ薬の悪夢
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(ぐうぅう!!)

なんとか服は強化したので吹き飛ばされずにすんだが、体のほうは間に合わずまるで重鈍器で殴られたような衝撃をもろに鳩尾を中心にくらってしまい俺は意識を手放しそうになった。

「はぁ、はぁ……な、なんだったんだろうな今の強烈な突風は? そ、そうは思わないかね神楽坂?」
「は、はい……そうですね。だ、大丈夫ですか?」
「心配ない。とりあえず、俺は後ろに戻っているからネギ君は授業を進めて、くれ……」
「…………」

みんなの視線が気になったが今は気にしてはいられない。
なんとか足に力をこめて後ろに置いてある椅子になるべく自然に座ったが、それからはどうなったかは朦朧としていていつ意識を失っても過言ではない状況だった。






Side ネギ・スプリングフィールド




あわわ! ついまたくしゃみをしちゃって士郎さんに至近距離であてちゃった!
平気だったようだけど椅子に戻った士郎さんはなんか片手でお腹を押さえて痛みに耐えてるように見えちゃうよ!
ああぁぁぁ、アスナさんもものすごくこちらを睨んできてるよ〜……どうしよー?
とりあえず後で士郎さんには謝ったほうがいいよね!?

そしてしばらく時間がたって今日の授業が終わると士郎さんは幽鬼のようにふらふらと一言いってから教室を出て行ったので、僕は心配になってすぐに後を追った。
どうやらアスナさんも一緒に来てくれるようだった。
士郎さんが向かったのはやっぱり保健室だった。
保健の先生は非番でいなかったようでアスナさんが士郎さんの肩を持ちゆっくりとベッドに横にしてやっていた。
どうやら回復してきたのか士郎さんは魔法を使って防音の結界をはったようだった。

「し、士郎さん……大丈夫ですか?」
「ばか! あんなのがもろに直撃してしかも耐えたのに平気なわけないでしょうが、この馬鹿ネギ!
それよりすみません士郎先生、私の代わりに怪我を負わせちゃって……」
「ぐっ……気にするな。あれくらいの痛みなら慣れてるからすぐ痛みはとれる。
だからそれまで横になってることにするよ。それよりネギ君、あの暴発はどうにかならないものかね?
さっきの魔力の塊はもし耐性がない神楽坂が受けていたら服どころか体が壁まで吹き飛ぶほどの威力だったぞ?」

それを聞いてアスナさんは顔を引きつらせているようだった。
そんなつもりはなかったんだけどさっきは一際大きくくしゃみをしちゃったからかな?

「……はうぅ、すみません。わざとじゃないんですけどつい……」
「なんなら魔力が制御できるまでなにか魔力をコントロールする礼装の指輪でも作ってやろうか?」
「あ、いえ大丈夫です。でも士郎さんてそんなものも作れるんですか?」
「たしなみ程度にはな。魔具製造の仕事をしていた
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