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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
005話 2-Aと10歳の魔法使い
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ていただいてもらって嬉しいですわ」
「ああ、先ほど名簿を見せてもらったからな」
「まぁ! さすがですわね。それで話は戻りますが、アスナさん? その手を離したらどう? もっともあなたのような凶暴なお猿さんにはお似合いのポーズでしょうけどね?」

……余計、火に油を注いでどうする?
結局、この場はしずな先生が止めたが三つわかったことがある。
一つ目は、神楽坂はタカミチさんの事が好きだということ。後、渋いおじさん系?
二つ目は、雪広はショタコンであること。なにか理由持ちではありそうだが。
そして最後の三つ目はこのクラスの半分以上はお祭騒ぎが好きな人種ということ。これでは虎が何人もいるようなものではないか!?
まあ特例として、何名かは桜咲を含めこちら側の人間というくらいか?
ロボットなんてのもいるしな。それが普通に授業を受けているなんてずいぶんハイテクな世界なことだ。


それで授業が始まってしばらくして神楽坂はまだ諦めていないのか消しゴムを何度もネギ君に飛ばしてきていた。
そしてまた雪広がネギ先生に神楽坂のよくない噂を吹き込もうとしていたらそこに筆箱ごと飛んできて、と。
また喧嘩が始まるのかとため息をつこうとしたその瞬間。
神楽坂の放った筆箱の中身のシャーペン一本が誰にも気づかれないように俺のほうに角度を変え飛び掛ってきた。
それを瞬時に指で掴み魔力の感じるほうに目だけ向けると一番後部座席に座っている少女。
出席番号26番のエヴァンジェリン・A・K・マクダゥエルがこちらを見て目で、

『ようこそ。歓迎するよ、衛宮士郎』

なんて言ってきた。上等ではないか。
見てみぬ振りを決め込もうと思っていたがやはりいずれはぶつかることになるだろう?
だから仕返しに、

『いい覚悟だ、吸血鬼。こちらからは仕掛けはしない。が、そちらが動いた時は……楽しみにしているがいい』

と、一瞬だけ威圧をこめて返してやった。するとエヴァンジェリンは本当に楽しそうな笑みを浮かべてそのまま顔を自然に逸らした。



そして授業は喧嘩が続く中でいつのまにか終了してしまい、ネギ君はがっかりしていたがなんとか慰めた。

その後、姉さんに連絡を取ろうとしたがなぜか不穏な視線を感じ振り向くが、そこにいたのは2−Aの近衛他クラス達数人だった。
なにかを仕掛けてくるのか? と思ったが、ある頼みでなぜか俺は抵抗もできず拉致される形でどこかに連行されてしまった。
そして到着したのはなぜが調理場がある教室、そしてそこにある余りある食材の数々。

……いいだろう。作れというのだな? ならば全員の舌をとろけさせてやるとしようか?
そして俺は教師から料理人へと変わるスイッチの撃鉄を落とした。
エプロンをかけ、調理道具を並べ、調味料を確認し、まわ
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