005話 2-Aと10歳の魔法使い
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くと。
「今何歳ですか!?」
「朝倉か、今は23だ。得意分野は昨日伝えたとおりだ。ちなみにもうこのクラスには俺の住んでる場所は伝わっているのか?」
「それはもちのろんですよ。衛宮先生」
「昨日も言ったとおり正式な教員ではないから士郎で構わない。ならもうみんな納得しているのか?」
「はい、まあ、そこそこは……」
「じゃあ俺の口からも一応言っておくか。もう身構えているようだしな」
「へ?」
朝倉が後ろを向くとネギ君をもみくちゃにしながらもこちらにも興味津々ですといった視線が飛んできていた。
「では、朝倉から伝わってると思うが俺はイリヤという姉とともに今は君達の女子寮の管理人室に暮らしている。
だからなにかあったらいつでも相談に来てくれて構わない。
それと朝に神楽坂達にも言ったがもし迷惑であるのならいつでも言ってくれ。
学園長に相談しすぐに場所はうつろう。
そしてなにか壊れたものがあればすぐにいってくれ。手入れはしてやるから。
俺のことは以上だが、なにか質問はあるかね?」
「特にはないと思いますよ? ただ、目的はあるでしょうが?」
「目的? それはなんだ、朝倉?」
「いえ、昨日の料理のことを話したらみんな目の色を変えてしまいまして。
士郎先生は和洋中さらにはデザートもなんでも作れるわ、あまつさえ軽く作ったといったものがあんな味をほんとうに出せるのかとか、料理を教えてほしいというものも何名か」
「ふむ、そうか。では近いうちになにかを作ってやろうか? 食材さえあれば何でも作ってやろう」
「「「「やった――――――!!」」」」
するとその言葉を待っていたが如く、大抵のものは叫んでいた。
ほんとうに元気なものだ。今ならあの虎の気持ちも少しは理解できるかもしれないな。
だが、ね。やっぱり平穏はもろくも崩されるものだ。
俺の話が終わったと同時に動いたのか神楽坂がもみくちゃ状態のネギ君を強引に引っ張り出してあろうことか、
「士郎先生の話が終わったから聞くけど、あんたさっき黒板消しになんかしなかった!?」
なかなか鋭いなぁ神楽坂は。あの一瞬で一般人が気づいたのはすごいと思うぞ?
「士郎先生もなにか変だと思いませんでしたか!?」
「いや? 俺は普通にネギ君がトラップに引っかかったくらいとしか見当はつかないが?」
「そうですか……でも! ほんとになにかしたでしょ、あんた!?」
「あうううう!」
やばいな、もうネギ君も限界のようだ。ここは俺が―――……
「おやめなさい!」
と、キッ!とした声が響いてきた。その声の主は確か出席番号29番の雪広あやかか。
委員長でもあるから当然の行動か。
「すまん雪広、先に止めてくれて」
「構いませんわ、士郎先生。それよりもうお名前を覚え
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