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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
002話 始まりはお空の上…?なんでさ!
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「女の子一人に対してこの物量は多勢に無勢……いささか反則気味だ。君、状況はわからないが倒してしまって構わないのなら加勢しようか?」

と、言ってきた。




◆◇―――――――――◇◆




Side 衛宮士郎


俺とイリヤはなんとか無事地面に降りようとしている寸前のこと、イリヤが「下から“下級な”幻想種の気配がする」と言ってきて、

「本当か、イリヤ?」
「ええ」

俺はあえてイリヤが微妙にそこだけ意識して言った“下級な”という単語には触れないことにした。

「……そうか。まったく遠坂のやつ、いきなりデンジャーな場所に飛ばしてくれるものだな」
「まったくね。後、一人だけ人間なのかよく分からないけど、とりあえず人の気配がするみたいよ? かなり苦戦をしているようね。それで、どうするの、シロウ?」

イリヤが俺にとっては当たり前のことを聞いてきたので、

「当然助けるさ!」

と、いったら「やっぱりね」とため息をつかれてしまった。
ま、もうイリヤも慣れているらしく反論はしないで変わりに、

「それじゃまずはその人間に戦っている理由を聞くのよ?」
「わかっているさ。ま、ちょうどいいクッション(?)があるからそいつには心の中で謝罪をしておこう」

考えがまとまった俺は一匹の幻想種に強化をかけた足で勢いのついたまま踏み潰した。
そして一人で戦っていた少女と、まわりすべての幻想種にも語りかけるように、

「女の子一人に対してこの物量は多勢に無勢……いささか反則気味だ。君、状況はわからないが倒してしまって構わないのなら加勢しようか?」

語りかけた少女はやはり、というべきか状況についてこれていないみたいで唖然としていたが俺の語りに反応したのか、

「え? あ、はい! このモノ達は関西呪術協会のものが送り込んできた刺客です。
それと倒してしまっても死なずに故郷に還るだけですから安心してください。それより、あなた達は……」
「それだけ分かれば十分だ。俺達のことについては終わったら話す。それでイリヤ、彼女を守っていてくれないか?」
「わかったわ、シロウ」

イリヤが結界魔術を発動するのを確認するとまわりの幻想種達が話しかけてきた。

「なんだ、兄ちゃん? いきなり現れて……一人でワシ達の相手をするというのか?」
「そのつもりだが? そちらになにか不都合でもあるというのかね?」

自然に返事を返してやった。当然皮肉も含んでだ。

「そんなことはねぇさ……召喚され役目を果たすのがワシ達の契約だからな。敵対するなら兄ちゃんでもそれ相応の覚悟をしてもらうぞ?」
「……ふ、そうか。ならばこちらも手加減無用といくとしよう。ああ、一つ言っておくが……そちらも最悪消滅する覚
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