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BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト
Pastel?Palettes T
#001 Prolog
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とある日の羽丘女子学園高等部。
この学校はこの地域でも有数の進学校である。
今の時刻は丁度、全ての授業も終わり、放課後である。
そのまま帰宅する生徒、部活動に向かう生徒・・・・と様々である。
そういう事もあってか、高等部の正面玄関から校門へ続く道は行き交う生徒で混雑していた。
そんな中でグレーのブレザーと青を基調にしたチェックのスカート、そして青のネクタイに身を包んだ栗色の編み込みロングヘアーでアクアブルーの瞳をした少女が通学カバンを片手に校門に向かって歩いていた。
彼女の名前は御神亜麻音。
この学園の高等部の2年生である。
彼女はこの学園の高等部ではある種の有名人である。
その有名になった事柄はあまり名誉な事ではないであろう。
その本人は何ら気に留めていないようではあるが。
その事柄とは「ワーカーホリック」である。
何故、彼女がそう呼ばれる事になったのか。
それは彼女のバイトが原因である。
女子高校生がバイト。
それだけ聞けばフツーのできごとに思えるだろう。
だが、亜麻音はそのバイト数が多い。
今の時点でもコンビニ、羽沢珈琲店、CiRCLEのフロント&カフェ業務、ファーストフード店、ファミレスという多さである。
それに加えて生徒会役員でも有るから結構な仕事量と言ってもいい。
それを亜麻音は周囲が何も言わないと休み無しで全ての日程を組んでしまう。
その日程を目撃した亜麻音の母親、御神鈴音と亜麻音のバイト仲間が見るに見かねて「御神亜麻音休日包囲網」なるものを作り上げ、その奮闘の結果(?)、
辛うじて日曜日だけ休日が有るという状態になったという逸話があるくらいだ。

亜麻音はスマホを取り出してメールの着信をサッと確認し、手帳を取り出して
本日のバイト日程を確認し、学校を後にするのだった。

Non_Side Out…

Side_Amane_Mikami
今日の私の予定はファーストフード店のバイト。
確か、今日のシフトは彩、花音、ひまり、巴と同じだったっけ。
店長も私のシフトをキッチリ彩達と同じに設定するあたり、ウラがありそうだ。
「おそらく、店長は母さんの包囲網に入ってるんじゃないのかな」
そう思えてくる。
母さんってばそういう事に関しては非常に頭が回って私以上の策士だからなぁ。
私が挑んだところで敵いっこない。
直ぐに返り討ちに遭って丸め込められるのがオチだろう。
もうそれはイヤと言うほど経験済みな私である。
母さんは「仕事上、そうなんないと継続なんて無理なんだから」とは言っていたけども。
母さんよ・・・・。貴女は一体どんな仕事を請け負っているのですか。
父さんにも明かしてないし、私が聞いても何時もはぐらかされてしまうし。
私にとって「母さんの行う仕事内容」は永遠の謎である。

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