第3話 オリエンテーション
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わっていた。
「では各自、今日はこれで終了だ。各々好きな時間を過ごすといい、では4年間共に頑張ろう! では、解散!」
ーーーー
「...うーん! おわったぁ! 長かったねぇ!」
「お前後半寝てただけだろ。少しは河野を見習え」
「いや...それは俺が単純に無知なだけで....」
「何よー。麻子だって寝てたくせにー!」
「私はお前と違って無駄な話を仮眠に当てただけだ」
「おんなじでしよ!?」
「アホな沙織は置いといて、河野さん、この後ご飯でも行かない?あ、河野さんさえよければだけど....」
「あー!まこ! 抜け駆けしないでよ! 私も...」ガラガラッ!
「河野はいるか! 戦車部と聞いているが!」
「いたいた! 部長!あの子です!」
「よし!先手必勝! 大洗の青き春は我々がいただく!」
教室の外に出ようと扉を開けた瞬間、大量の生徒が雪崩れ込み、一瞬で自分の周りを取り囲み、一斉に話し始める。
「ラグビー部部長の春野だ! 河野ひろさんで間違い無いな! 」
「えっ? あ、はいそうですけど....」
「君! 我が部に興味ないかい? 是非マネージャーとして入って欲しい! 共に青春の汗を流さないかい?」
「いやいや! 可憐な花にこんなむさい部活似合わない! ここは我ら天文学部と一緒にロマンチックに星空を眺めないかい?」
「君やっぱ可愛いねぇ...写真部に興味無いー?....今なら一眼レフ無料で貸し出すよぉ。えへへ...一眼男子...いいねぇ」
「え...えっと...」
(よくわからないけど...なんか無下にもしづらい雰囲気...)
ギラギラとした視線と熱気がが周りを取り囲む。その数30...いや40人はいるだろうか。文化部運動部関係なく、いるところを見ると珍しい男性生徒を勧誘したいのだろうか。
「あー、あはは...。どーしようか二人とも...ってあれ!?いない!?」
あまりの数の生徒に抜け出せそうな雰囲気もない上、頼みの綱だった2人のとはいつの間にかはぐれてしまった。
(さっき大量になだれ込んだ時にはぐれたのか....。くっ...断ろうにもしつこそうだし、逃げようにも退路もねぇし...くぅぅどーすれば)
「ねぇ、頼むよー! 演劇みにくるだけでもいいからさぁ...」「ちょ! あなた! 今は私たちが勧誘を...」
「レッツ!スイミング! 水着の君がみたい!」
だんだんと勧誘全体の熱が上がっていき、じりじりと詰め寄ってくるが、全く打開策を見出せない。
(だめだ...もう終わりだ..)
「あーいました!いました! よかったー!あなたも華道部の参加希望者ですよね!もー探し
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