第2話 新しい友達ができました
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大洗女子大学だった』って...嘘だろ...確かにそうなるとさっきまでの違和感も..)
「これから4年間...この生活...」
もうそのあとの校長の言葉なんて耳に入らなかった。入学式が終わったころには周りの視線なんて気にもならないほど、困惑を隠せなかった。
「おそらく朝の違和感からしてこの世界は男女が...しかもそれに追い打ちして同性の仲間がいないとなると相談する人も...」
「ねえ、君」
「いや待て、まだ朝助けてくれた人がいるじゃないか、あの人ならこの違和感の相談にも..」
「ねえってば!」
「え? は、はい! なんでしょう!」
「...あ、ごめん。 驚かすつもりじゃなかったんだけど...君が噂の我が校のファースト男子?」
「え、あ、はい...噂とかはよくわかりませんが...そうみたいです。何か用ですか?」
「やーん、やっぱり! 想像してたよりも何十倍も可愛いねえ! 君名前なんていうの? 彼女いる?」
「やめろ沙織、今のお前、完全に道端でナンパしてるチャラ女だぞ」
「なによー。女がガツガツ行かないでどうすんのよ! 草食系女子なんてクソ食らえよ」
「はぁ...なんでこうもこいつは...」
終わって出て行くと早々に女子生徒に声をかけられた。赤縁のメガネをかけた元気そうな茶髪の子と、それの袖を引っ張る黒髪の低血圧そうな子。まあでも悪い人たちじゃなさそうだ。
「え、えっと名前は河野ひろって言います...彼女はその...今までできたことなくて...」
「おい....君も沙織の冗談まともに受けなくていいから...」
「嘘ー! こんなに可愛いのに!? 周りの女の目腐ってるんじゃないの!? 君も少しアプローチすればいけそうなきが...」
「うーん...部活に打ち込んでてそんなこと考えたこともないですね...」
(あれ? 自分で言ってて悲しくなってきたぞ? 完全に言い訳やん)
「へー...部活にねぇ...どうりで」
胸元や腰をチラッと見られる。まぁ本当に打ち込んでたから多少は引き締まってはいるだろうが、見られて気分がいいものではないな。
「...沙織。お前ほんと....」
「いや!違っ...これは女の性ってやつで...」
ゴミを見るような目で見つめる黒髪の女の子。何だが若干気まずいので自分から話し始める。
「実は高校までは男子校だったんですよね。...恥ずかしながらこんな女性に囲まれる体験自体初めてで....」
「えっ!それっていわゆる箱入り息子ってやつじゃん!! うわあ!私が最初の王女様になりましょうか?...なんてねぇ...えへへ」
「ほんときもいなお前、男の
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