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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica53再始動〜Their dreams〜
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圧されていた犯罪組織や犯罪者が再び悪事に手を染め始めた。わたしたち特騎隊は、中でも脅威レベルの高い連中を相手にすることになる」

特騎隊の仕事は、普通の武装隊などじゃその事件を解決できないと判断された際、その事件専門の他特務隊が設立までの期間、被害の拡大を食い止めることだ。ま、わたし達が強すぎて、そしてスタッフが有能なおかげで、専門部隊の設立までに解決しちゃうんだけど。

「たぶん、これから忙しくなると思う。だから・・・だから、みんなで力を合わせて、管理世界、ううん、次元世界の平和を守っていこう!」

わたしが高々と右拳を突き上げると、みんなも「おおー!」拳を天井に向かって突き上げた。スタッフの士気も上々で、溜まってた仕事をし始めたみんなの様子を一通り眺め終えた後・・・。

「ねえ、ルシル。あなた、本当に医務局に戻らなくても大丈夫なの?」

隊長であるわたしの補佐官を務めるルシルも、隊長デスクの近くにある副官デスクに着いて、滞ってた特騎隊の書類整理をし始めたから、もう1度聞いてみた。さっきも大丈夫みたいなことを言ってたけどさ、やっぱり不安は完全に拭えない。

「心配するな、シャル。何せこのオフィスには今、ティファ先生とアイリが居るのだからな。容態が急変してもすぐに診てもらえる」

ルシルが信じてるティファとアイリは他の医療スタッフと、特騎隊の遠征任務用の母艦となるLS級艦船シャーリーンに積み込む医薬品を確認してる。

「・・・えっと、しつこいのは、わたしがあなたを心底心配してるってことで、その、そこは解かってほしい」

「当たり前だろ。ありがとう、シャル。でもこれは、俺が特騎隊の一員として意地だ。再始動日の初日くらいはしっかり務めを果たしたい。ま、明日からもうしばらく入院生活を満喫させてもらうよ」

「ん。それでいいんだよ」

ルシルに抱き付きたい衝動を抑えて、わたしも仕事を開始。モニターとキーボードを立ち上げて、活動休止前から溜まってる仕事の片付けに入る。

(明日のパラディン昇格試験、応援に行けたらいいんだけど・・・)

トリシュ、アンジェ、それにフィレスとパーシヴァル君は明日、メンバーが総入れ替えになる銀薔薇騎士隊ズィルバーン・ローゼの入隊資格であるパラディンになるため、同じ騎種の騎士やシスター達と総当り戦を行う。
トリシュは弓騎士、アンジェは打撃騎士、フィレスは剣騎士、パーシヴァル君は槍騎士の騎種別で試験だ。応援には行けたら行くって話をちょっと前にしてたんだけど、特騎隊の再始動と被っちゃうなんて。

(ごめーん!)

心の中で土下座しながら、わたしはカタカタとキーボードのキーを打ち続けた。

†††Sideイリス⇒トリシュタン†††

子供の頃から夢だったパラディン。その夢が叶うか
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