暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica53再始動〜Their dreams〜
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0th Extra Forceって刻印されたプレートがある。この隊を設立することを決め、脅威対策室からプレートのデザインをどうするか聞かれて、日本で好きになった桜の花を背景に彫ってもらった。

(わたしのキルシュブリューテも、桜の花って意味だし)

わたし達はドアの前に立って、「さぁ、行こう!」1歩踏み出す。ドアがスライドして開いて、私たちを迎え入れてくれた。久しぶりのオフィスの中に入ると、「おかえりなさい!」出迎えの挨拶が掛けられた。
すでに待ってくれていたスタッフみんなの敬礼に、わたし達も「ただいま!」って敬礼を返した。部隊長デスクへ続く動線の両側に立つみんなの顔をちゃんと見ながら歩みを進めてると、今この場に居るのがおかしい髪色が目に入った。

「・・・って、ルシル!? 何やってんの!? まだ退院できてないでしょ!」

右側の列の1番奥、わたしのデスクに近い場所に、車椅子に座ってるルシルが居た。ビックリしてるわたしに向かって、「いやだって、俺も特騎隊だし」なんて小首を傾げた。

「特騎隊の再始動日だと言うのに、俺ひとり医務局のベッドで寝ていられるか。ティファ先生に少し無理を言って連れてきてもらったんだ」

ルシルの向かい側に立つティファをジロッと見ると、ティファは「主治医のシャマル先生にも許可貰ってる」ってポツリと言った。ルシルの後ろに控えてるアイリに目をやると、「間違いなく♪」ウィンクしてきた。

「なら、いいか。でも体調が悪くなったらすぐに戻ってよ?」

「了解だ。ま、足が動かないだけだから問題ないさ」

それだけでも十分な大問題なんだけど。ひとつ嘆息した後にわたしは、「ミヤビ。お待たせ」嬉しそうにしてるミヤビに声を掛ける。

「はいっ、シャル隊長! 約束を守っていただいてありがとうございました! ミヤビ・キジョウ、この日をずっと夢に見ていました!」

涙目になってるミヤビが愛おしくて、わたしは「ごめん、ありがとう!」彼女をハグした。この子もハグし返してくれて、喜びを分かち合った。そして、わたし1人で部隊長デスクの前に立って、ルミナとセレスとクラリスはそれぞれ自分のデスク前に立つ。

「コホン。えー、みんな久しぶり! 本日より特務零課・・・特殊機動戦闘騎隊の活動を再開します。わたしたち特騎隊は、臨時任務に即応するための部隊です。身内の恥ですが、最後の大隊によって引き起こされた今回のイリュリア・クーデター事件によって管理世界に起こされた混乱は、今なお影響があります」

特騎隊の半数はザンクト・オルフェン出身者だ。全員が騎士でもないし魔導師でもないけど、今回の事件で知り合いが大隊関係者だったってスタッフも何人か居る。だからわたしの言葉に俯くスタッフが何人もいた。

「最後の大隊が壊滅したことで、抑
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