TURN26 親衛隊その一
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る。
「士官学校を退学してからすぐにね」
「じゃあ士官学校を辞めたのは」
養鶏場をやる為だとロンメルは考えた。
だがヒムラーはそのことには答えずにだ。すぐにロンメルにこう言ってきた。
「それでだけれどね」
「それで?」
「親衛隊のことだよ」
ヒムラーからだ。このことを話したのだった。
「俺もね。総統閣下のファンだったんだよ」
「そうか。だからか」
「その有志を募って親衛隊を結成したんだ」
「養鶏場をやりながらか」
「養鶏場も大きくなってね。俺以外のスタッフも集まってね」
ヒムラーは身振り手振りを交えながら話していく。見ればその両手は白手袋で包まれている。ロンメルはふとその手袋についても問うた。
「手袋は脱がないのかい?」
「ああ、これだね」
「君は以前はいつも手袋をしてはいなかったが」
士官学校時代の話である。
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