第61話
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――――用があるのは主にキミだからね、皇帝暗殺未遂の実行犯クン。」
「どうやら狙いはアッシュのようだが…………」
「……………………」
ギルバートの話を聞いたクロウはアッシュに視線を向け、アッシュは目を細めてギルバートを睨んだ。
「キミに表をウロウロされると都合の悪い方々がいらっしゃってね。お仲間ともども大人しく投降することをオススメするよ。」
そしてギルバートが勝ち誇った笑みを浮かべてアッシュに投降を勧めたその時
「ほう。この俺を目の前にしても、そのような大言を口にできるとは、”口先だけ”は2年前よりも成長しているようだな。」
「へ。」
レーヴェがトワ達の前に出て不敵な笑みを浮かべてギルバートを見つめ、レーヴェに気づいたギルバートは呆けた声を出した。
「あ、あの銀髪の剣士はまさか…………!?」
「結社から脱退したNo.U――――――”剣帝”レオンハルト…………!?」
「バカな…………結社脱退後の”剣帝”はメンフィルに所属しているはずなのに、何故メンフィルの戦争相手であるエレボニアの士官学院の学生共に手を貸しているんだ…………!?」
一方ギルバート同様レーヴェに気づいた強化猟兵達は狼狽え
「レ、レレレレレレレ、レオンハルト様!?何故貴方様が、学生諸君とこんな所に!?」
我に返ったギルバートは混乱した様子でレーヴェに問いかけた。
「それを貴様のような”三下如き”に語る必要はない。そしてこの俺を目の前にして”ハーメルをこんな所呼ばわり”するとは、どうやら”影の国”を脱出してから以降の成長を”俺の本気”を相手にして試したいようだな?」
「ヒ…………ッ!?」
「ば、化物…………!」
「そ、そそそそ、そんなつもりは滅相もございません!――――――この通りです!どうか、そのお怒りをお鎮めください!」
レーヴェは目を細めた後全身に凄まじい闘気を練り始めて魔剣を構えてギルバート達を見回し、レーヴェの闘気に強化猟兵達がそれぞれ圧されている中表情を青褪めさせたギルバートは瞬時に土下座をしてレーヴェに謝罪し、それを見たトワ達は冷や汗をかいて脱力した。
「――――”ハーメル”は貴様らのような狼藉者達が決して足を踏んで良い地ではない。俺達に背を向けて俺達の目の前から失せるか、全員”剣帝”たるこの俺の剣のサビになり、自身の骸を晒す事でハーメルに土足で踏み込んだ狼藉の罪を償うか――――――好きな方を選ぶがいい。」
「わ、わわわわ、わかりました!――――――という訳で撤退!撤退!レオンハルト様の気が変わらぬ内に、直ちにハーメル――――――いや、セントアーク地方より離脱する!」
「了解!!」
レーヴェに魔剣を突き付けられたギルバートは表情を青褪めさせて答えた後撤退の指示を出して、強化猟兵達と共に慌てて撤退し、ギルバート達が乗っ
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