第61話
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を調べたレーヴェはトワの服のポケットが光を放ち始めている事に気づき、レーヴェの言葉を聞いて一瞬呆けたトワだったがすぐにポケットから光を放っているペンデュラムを取り出した。
「どうやら調べる場所をこっちに先にして正解だったようだな。」
「ああ…………ここから先は気を引き締めていこうじゃないか!」
クロウとアンゼリカはハーメル方面に視線を向けて闘志を高めた。その後廃道を進んだトワ達は廃村の手前にあるヘクトルを見つけた後廃村に入ると、”黒焔のプレロマ草”がそこかしこに咲いている廃村の瓦礫にもたれているアッシュを見つけ、アッシュに近づいた。
〜ハーメル廃村〜
「…………ハ…………何やってんだろうな、オレは…………当てどなく逃げ出して…………結局辿り着いた先がここかよ…………クク…………ま、おあつらえ向きか…………」
「――――――アッシュ!!」
瓦礫にもたれているアッシュが寂しげな笑みを浮かべているとアッシュに声をかけたサラがトワ達と共にアッシュに近づいた。
「全く…………心配させるんじゃないわよ。」
「…………てめえ…………それに銀髪のてめえはあの時黒髪のガキと逃げた…………クハハ、こいつは何の冗談だっつの…………?」
「ど、どうしたの…………?」
「君は…………」
苦笑しているサラを見た後レーヴェに気づいたアッシュは不敵に笑って独り言を呟き、その様子にトワが戸惑っている中アンゼリカはアッシュに近づこうとした。
「――――――それ以上近寄んじゃねぇ!!」
アッシュがトワ達を睨んで制止の声を上げた。
「いったい何しにきやがった…………?連合が仕向けた暗殺者――――――皇帝を撃って戦争の引き金を引いた最悪の売国奴なんぞによ…………?」
「っ…………確かにそうだけどそれは…………」
「悪いのは貴方だけじゃないよ!全部その、”呪い”のせいだったんでしょう…………?貴方が気に病むことは――――――」
皮肉気な笑みを浮かべたアッシュの言葉にサラが唇を噛み締めている中トワは真剣な表情で指摘した。
「呪い?植え付けられた…………?――――――だからなんだって言うんだ…………?――――――誰が何と言おうとあの時、引き金を引いたのはオレなんだよ…………頭ン中で響く”声”と湧き上がる”衝動”に抗えもせず――――――12年分の恨みを、痛みを。手を下したワケでもねえ皇帝に八つ当たりのようにブチまけたんだ…………オレがもっと強けりゃあんな痛みなんざ押さえ込めたはずだ。だが結局、押し付けれた”役割”をまんまと果たしちまった訳だ…………”史書”だかなんだか知らねぇが…………クソみてぇな予言をまんまなぞってな…………」
対するアッシュは自分が犯してしまった”罪”を口にした後左目を抑えて様々な感情を抑えた様子で語っていた。
「好き勝手
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