4話小日向未来@(中編)
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べき所だ。
だが、勿論、やらせない。
掴む指に、些かの緩みもなかった。
その状況に、更に未来は焦り、言葉を重ねる。
「誠治郎さん、恥ずかしいから止めて!」
白磁のように綺麗な肌をリンゴのように赤く染めて、未来はイヤイヤをし始めた。
それはそうだろう。
彼女は今、かなりの薄着なのだから。
ああ、別に彼女がはしたないからではない。
「さっきのジムの運動で、私、着ているのが浴室にかかってたガウンだけだなの!」
うん、彼女の言葉通り、僕の計略だ。
知ってるよ。うん、誠治郎知っている。
というか、最近会うと甘いものばっかりご馳走してもらって体重を心配しているのも知ってるし、このホテルが会員制ジムつきなのも知ってる。
彼女が綺麗好きで、『シャワーだけじゃなくてお風呂入ってきたら』と勧められれば、強く断らないことも予想済みさ!
なお、ここまでに掛かった相当な金額は目をつぶることにする。
ノイズ被害の多い日本の復興に手を貸しただけだし(震え声)
それは置いといて()
ついでに言うと、沢山運動できるように高カロリーに一見見える洋食をご馳走し続けたのもこのためです。
ん?『見える』って何かって?
彼女の健康を害する食事なんて摂らせる訳無いだろ。
ハンバーグは豆腐混ぜたり、有名な野菜スイーツの店から教えを請うて、野菜を混ぜた食物繊維とビタミンたっぷりのスイーツである。
そもそも、彼女は体重が500グラム増えた事を悔いてるが、成長期だし、詳しい測定計で(こっそり)調べたところ、それでもまだ、『痩せすぎ』なんだが…………
まあいい、こちとら慣れない『作戦』でお預け食らいまくってもう限界である。
欠片も逃がす気がなかった。
「だから誠治郎さん、はなし…………」
なお反論する唇を、口で塞ぐ。
いきなりのキスに、未来の目は見開かれるも、『もう遅い』
先ほど料理に具体的な『効果』を乗せられるといったな。
彼女の料理に何らかのエロティックな能力を付加するのは、『食べた本人にプラス効果を与える』という縛りで難しい代わりに。
俺自身に、自身が望むエロ効果を付与するのは、容易いんだよ!
物凄い下劣な事を心の中でだけ叫びなから、誠治郎は未来の攻略を開始する。
誠治郎が自身にかけた『性技というカテゴライズの上昇』という、『頭の悪い』アイデアによるステータスアップも、神の補助を受けたその腕による料理を食べればアラ不思議!
なんてエセ外人のCMのようなことを考えている誠治郎に対し、未来はそれどころではなかった。
力が入らない。誠治郎と唇を合わせてから。
反抗していた手からも徐々に力が抜け、気づけば既にキスに
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