第二百五話
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第二百五話 露天風呂の景色
二人は露天風呂にいて周りを見た、岩造りのその湯舟の中で華奈子は身体が温まるのを感じつつ美奈子に言った。
「温泉かっていうと」
「違うみたいね」
「そうしたお湯じゃないみたいだけれど」
それでもと言うのだった。
「本物の温泉にね」
「いるみたいよね」
「まあ実際に温泉にいるのとね」
「同じだし」
「そう思うと」
今入っている露天風呂はというのだ。
「温泉ね」
「そうよね」
「こうしてね」
まさにというのだ。
「温泉に入っているって思うと」
「いいわよね」
「ええ、最後に入ったけれど」
「それがよかったわね」
「本当に温泉に入っているみたいな気持ちになって」
それでというのだ。
「素敵な気持ちになれるわ」
「そうね、ここまで入って」
美奈子も華奈子に笑顔で話した。
「私も満足してるわ」
「そうよね、美奈子も」
「あんまりにもすっきりしたから」
「すっきりしたから?」
「最後に身体また洗って」
「最後に?」
「そう、それで完全にすっきりして」
そうなってというのだ。
「お風呂から上がりましょう、勿論髪の毛も」
「あっ、まだ洗ってなかったわ」
華奈子も言われてそのことに気付いた。
「あたしも」
「そうでしょ、だからね」
「最後は身体を洗って」
「髪の毛もね」
こちらもというのだ。
「しっかり洗って」
「それでっていうのね」
「お風呂出ましょう」
「それがいいわね、じゃあ」
「そういうことでね」
「今はよね」
「露天風呂で景色も楽しみましょう」
こちらもと言ってだ、そうして二人で露天風呂の景色も楽しんだ。湯舟だけでなくそちらも楽しめるものだった。
第二百五話 完
2019・10・24
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