暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
秋の夜長にホットなカクテルを・2
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なかったのだから、ボトルで頼んでも問題ないわよね?」

 そう言ってニッコリ微笑むウォースパイト。やれやれ、俺はいつの間にやらこのオールドレディの術中に嵌まっていたらしいや。

「……参った、完敗だよ」

 大人しくボトルを差し出す俺から受け取ると、

「さて、祝杯に付き合って貰えるかしら?お二人さん」

「勿論さぁ!」

「……ん!」

 激しく頷く隼鷹と弥生。

「さぁ、次の勝負よAdmiral」

「は?次?」

「まだまだ夜は長いもの。付き合って頂けるのよね?Admiral……いえ、my lovely husband(愛しの旦那様)?」

 そう言って微笑むウォースパイトの左手の薬指には、シルバーのリングが輝いている。やれやれ、嫁さんのご要望とあらば、付き合わない訳にはいくまい。



……ただ、暫くトランプは見たくない。

 
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