第7章:神界大戦
第230話「パンドラの箱」
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の?」
比喩を使った表現なため、十二の輝きとなる人物が分かりにくい。
一部は分かりやすいが、大体が不明だった。
「天に祈る巫女……これは、司さんの事よね?でも、二人……?」
「司さんは末裔ではあるけど、唯一ではないよね……もしかして、私達が知らないだけで、どこかにもう一人天巫女がいるの?」
緋雪達が知る天巫女は司ただ一人だ。
しかし、天巫女は一子相伝と言う訳ではない。
そのため、地球かプリエールにもう一人天巫女が存在するのだと考えた。
憶測の域は出ないが、今はそう考えておく事にしたようだ。
「“緋き雪の姫”……多分、私の事だと思う」
「……名前ね」
「うん。姫……だなんて、上等な身分ではないけどね」
“緋き雪”という、普段表現しない漢字で態々表現しているのだ。
名前に共通点がある緋雪の事を表しているのだろうと、あたりを付ける。
「“天の羽を持つ”の二人は、なのはちゃんと奏ちゃんなんちゃうか?“天使”を宿しているのと、奏ちゃんは魔法の名前が音楽用語やったやろ?」
「不屈の魂っていうのは、なのはちゃんを表していそうだしね。確か……レイジングハートの起動ワードに“不屈の心”ってあったし」
「……言われてみれば」
“天の羽を持つ”という表現から、なのはと奏の事だろうと推測する。
他の表現も二人を表すのに比較的的を射たものだ。
「“草の神と共に在る薔薇”は分かりやすいね。椿さんと葵さんだよ」
「椿さんはそのまま草の神。葵さんは式姫としての名が薔薇姫だから……ね」
一方で、椿と葵を表す表現は分かりやすかった。
だが、そこまでだ。それ以上は、見当もつかない表現ばかりだ。
「女神姉妹って……神界の神の事?味方になってくれる神がいるのかな?」
「どうやろか……そういう表現って可能性もあるけど」
以前の戦いにおいて、味方として戦ってくれた神はいなかった。
いたのは、洗脳されていて騙していた二人と、警告してくれたディータだけだ。
「それ以外も、よくわからないわね。“可能性の半身”は……“可能性”が優輝さんを表しているとしたら、その優輝さんに関連する人物だとは思うのだけど……」
「半身……リヒト、とか?相棒でもあるんだし」
「……多分、違うわ」
緋雪の予想を、奏が否定する。
「優輝さんは、神降しの代償として女性になっていた時、一つの人格を創造していたわ。もう一つの人格となれば、それは半身も同然。だから、多分……」
「その人格が、“可能性の半身”……」
この場においては、奏しか知らない事だ。
緋雪も召喚後は特訓で忙しかったため、聞かされていない。
「……一旦この話はおいておきま
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