暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第230話「パンドラの箱」
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から、もしかすると同じような事も……」

「騎士カリムと連絡は?」

「出来るかどうか、今確かめているわ」

 通信とは違い、メッセージでアポイントメントを取る。
 しかし、返答はすぐに返ってきた。

「……“昏睡状態”、ですって?」

「なんやって!?カリムが……!?」

 その内容は、件のカリムが昏睡状態に陥っているというものだった。
 友人でもあるはやては、その内容に驚愕する。

「……無理もないかも」

「緋雪さん?」

「多分、預言は神界に関する事なんだと思う。規格外の存在を預言しようとして、その反動で昏睡状態に……って事だと思う」

「……なるほど……」

 少なくとも、しばらくの間カリムが目を覚ます事はないのだろう。
 
「……それにしても、この内容は……」

「読み取れる部分だけでも、良い内容とは言えませんね……」

 分かる部分を要約すれば、希望が絶たれて世界が闇に覆われる事が分かる。
 普段の預言とは違う事態になった上でこの内容だ。
 気にしないという選択肢はないだろう。

「緋雪さんは、私が訳した部分以外は分かりますか?」

「……ううん。私から見ても、同じ所ぐらいしか読めないよ。古代ベルカ語って言っても、(シュネー)とユーリちゃんの時代で違いもあるし、地域の訛りとかもあるから、一概には言えないけど……」

「少なくとも、今一番読める二人がこんなけしか読めへんって事やな……」

 何かの手がかりになりそうだからこそ、はやてはもどかしく思った。
 すると、そこへ二人の来客が来る。

「あ、緋雪ちゃんここにいた」

「探したわ」

「あれ?なのはちゃんと奏ちゃん?」

 来客したのはなのはと奏だ。
 どうやら、緋雪を探していたようだ。

「どうしたの?」

「皆の“壁”を破壊せずにどっか行っちゃったから、探してたの」

「あー、そうだった。リンディさんに呼ばれてついて行ったから忘れてた……」

 これ以上自力で成長するのは難しい。
 そのため、緋雪の破壊が必要なのだが、その緋雪が席を外していたため、なのはと奏が代表して探しにきていたのだ。

「あれ?リンディさん、それって……」

「これは……聖王教会から送られてきた、預言の内容よ」

「ほら、前に話した事あるやろ?預言のレアスキルを持つ人の事」

「その預言がこれなんだ?」

「まぁ、肝心の内容はおかしくなってるんだけどね」

 どうせ古代ベルカ語なのでなのはには読めないだろうと、預言の内容を見せる。
 一通り目を通したなのはは、やはり首を傾げたが……

「“可能性の灯火は堕ち、世界は闇に覆われる。希望の輝きは潰え、人は絶望に呑まれる。無限
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