二十八人目
BLOOD WORK
六話
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隊長は強い。
俺らより苦労人だしな。
俺らより、壮絶な人生を送ってる…
だから、あの時の気持ちもわかるさ。
みんな命を助けられたりしてるし…
ちびの時から飯を食わしてくれたし…
アニキのような優しい目で、いつも見守ってくれた。
隊長のためなら、みんな喜んで死んだよ。
隊長!
あいつが…あいつが…殺られました…
では次はお前だ。
みんな…
本当に死にたかったんだろうか…
今でもな。
泣きながら、俺にいろんなもんを託していった…
あいつらの顔が忘れられねえよ。
そして、五人目の奴が俺に言った。
姫の…
姫のお犬様のために死んじまった、俺の弟より幸せだぜ?
みんな…
そして俺も、兄貴の為なら…
誰かの為ってなあ。
命を棄てる、かいがあるってもんだ。
そう言って…
幸せそうに、逝きやがった。
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