第一話 いきなりアレイスター前っ!?
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すると血管が破裂してしまうとかで、大きな魔術を使うと死に至る可能性もあったはずだ。俺はこの世界の魔術は知らないが、今まで行った世界で魔法を覚えて魔術の行使も出来るようになっている。もしかしたら他の世界で覚えた魔法が全て使えなくなる可能性もある。さすがにそれは厳しいものがあると、思わずつぶやいてしまった。
「ああそうだ。この学園都市では学生たちに能力開発を行い、超能力を発現させているのだよ」
どうやらアレイスターは俺のつぶやきが能力開発を知らないという意味だと思って説明してくれたようだ。
「へぇー、ならその能力開発をすれば俺も超能力が使えるようになる……と?」
もし魔法が使えなくなって能力もたいして発現しなければ土御門みたいになってしまうな、なんて考えながら少しは超能力に興味があるような反応を返してみる。
「そういうことだ」
「それなら能力開発を受ければ、俺は普通に学生生活を送っていいんですか?」
さすがに俺にはこの場で能力開発を断る口実が見つけられなかった。しかし、確かこの世界の魔術は才能がない者しか使えないから才能のある者、つまり能力者が魔術を使うと反動がある、みたいな設定だったはずだ。となると、他の世界で覚えた魔法はその設定に当てはまらないはずだ。
「ああ、構わない。君の発現する能力によってはさまざまな機関から研究の依頼もあるだろう。もし無能力者と認定されても、最低限の生活ができるだけの奨学金は支給されるから心配はいらないさ」
「はぁ……ありがとうございます」
研究に関しては、高位能力者ならだいたい参加してるという話だったはずだからいいだろう。それに、無能力者となっても、上条さんは暴食シスターを養うことができていたし、それに超電磁砲の佐天さんも普通に生活していたし、多分大丈夫だろう。
「それでは、君をこれからの生活の場へと送り届けよう。戸籍に関してはすぐに創っておく。年齢に関しては、キリのいいところで今年から中学に通う12歳ということにしておこう」
「12歳……」
思わずつぶやく。自分の声の感じや視点の低さなどから若い方だとは思っていたが、俺の思っていた以上に低めの年齢をいわれて少し落ち込んだ。だが今年から中学に通うということは、まだ4月にはなってないということ。原作開始前だとすれば、初春さんや佐天さんたちと同学年ということになる。
「ふっ、今の見た目ではその程度にしか見えないぞ」
俺のつぶやきをどういう風に捕らえたのか、アレイスターがそんなことを言ってきた。
「それでは、能力開発と学校などの手続きに関しては追って連絡する」
アレイスターがそう言い終った瞬間、俺の横に何者かが現れた。
「うゎをぅっ!?」
いきなりのことで驚いて
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