第一話 いきなりアレイスター前っ!?
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と思うが、俺は慌てて自分の姿が確認できる鏡のようなものがないかを探した。
「ふっ、そんなことを聞いているのではない。君はこの世界とは違う場所から来たのだろう」
鏡を探していた俺の視線がアレイスターに向く。どうやらそのぐらいのことはお見通しのようだ。
「君がただの学園都市外部からの侵入者なら、こんな場所へ連れて来たりはしないさ」
「はぁ……まぁ、それなら無理に隠しておく必要もないか……」
とは言っても、一から全てを説明すると何時間あっても足りないし、アレイスター相手に全部手の内を晒すわけにもいかないので、色々な世界を転移して回ってることと、転移のタイミングは俺が寝てる時だけということ、転移時に年齢が戻されるが戻される年齢は一定ではないということ、転移した世界で何かを成し遂げたあとしばらくするとまた別の世界に転移させられることなどを話した。
「それでは、君はこの世界で何かを成し遂げればまた別の世界へ行くということか」
「多分そうなると思います」
一度だけ何を成し遂げたのか分からないままに飛ばされたことはあったが、それ以外はだいたい俺の周囲で起きた事件が一件落着して落ち着いた頃に飛ばされている。
「具体的に何をすればいいのか、というのは分からないのかね?」
「ええ、そこまでは」
それが分かるならどの世界に飛ばされても苦労はしない。
「それで、君がこの学園都市に飛ばされて来たということは、成すべきことが学園都市にあると見てもいいのかね?」
「それも分かりません。ただ、今までの経験では、飛ばされた地点の近くか最初に出会った人に関係する事件を解決した時に、次の世界へ飛ばされたってことが多かったですね」
というよりは俺が転移した世界で即厄介ごとに巻き込まれるというのが今までのパターンだ。今回もまず間違いなくアレイスターがらみ……というか『とある魔術の禁書目録』の世界でアレイスターがからまないことはないか。
「ほぉ、それでは君にはこの学園都市で生活してもらうことにしよう」
確証は持てないが、微妙にアレイスターが嬉しそうに見えるのは、気のせいではないと思う。恐らく俺というイレギュラーが入ることを楽しんでいるのだろう。
「それは願ったり叶ったりなんですが、俺は何をしたらいいんです?」
いきなり暗部行きとは言われないだろうが、俺の処遇によってかかわる人間が違ってくるのだ。特に上条さんにかかわると魔術師側にもかかわりを持つことになる。
「普通に学生生活を送ってもらうさ。当然、戸籍なども作っておくし生活費も心配する必要はない。ただ、能力開発だけは受けてもらうよ」
「能力開発……」
俺の原作知識が間違ってなければ、能力開発を受けた生徒が魔術を使用
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