4話小日向未来@(前編)
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は、君と同じくらいのショートカットの少女で間違いないかな?」
誠治郎はすかさず、カットインした。
「真琴さん!」
生真面目な警備員が、静止する。
まあ、常識的な対応だわな。
だが私は躊躇わない。
「いやいや、君が職務を全うするからこそ、このような事を言うのは理解できるとも。しかし、個人的にはこのように必死に友人を見舞う子は応援したい。どうだろう、この子の責任は自分が取るから見逃してくれないかね?」
そう言って頭を下げる誠治郎に、警備員はため息と共に返す。
「こういった横紙破りはこれっきりにして頂きたい…………ではお願いしますよ」
そう言って彼女の背は軽く誠治郎の前に押し出された。
「…………あの、貴方は?」
感謝、疑問、困惑。
ない交ぜになった表情を顔に張り付け、前に来た未来に、誠治郎は笑って答えた。
「君の友人の恩人かな?」
その言葉に、彼女は困惑を深めていった…………
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それからはまあ、あれよ。
自分が取ったチケットで響だけがノイズ被害に遭ったことに落ち込む彼女を励まし。
響に謝りに行くときも一緒に行ってあげたり。
どどめにメディア向けに(未来視点から見て)響を護るような発言をして、好感度大幅アップですよ(ゲス顔)。
うん?お前、前に同じ事を二人にやってたが、責任取るつもりあるのかと?
あるさ!そのために法律も手を回して一夫多妻を認めるように働きかけたからね!
…………うん、愛人とこそこそとかも憧れるがね。
やっぱサイヤ人もびっくりな人間凶器スキル持ちに修羅場作る勇気は…………うん、ない。
え、お前は自分の欲望優先じゃなく、その能力を公共の福祉とかに役立てろよ?
個人的に『無私の奉公』とか苦手なもんで。
ほら、可愛い子とイチャイチャ出来るのはね、モチベーションがね、違うよね。
…………ごほんゴホン、なんでもないわ。
まあ、しゃーないやろ。
俺は、腹を刺されたり、『ナイス○ート』せずに。
色んな女の子とイチャイチャしたい。(カス的発想)
とまあそんな感じで(唐突な話題変更)
いやあ、頑張りました(笑顔)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
小日向未来にとって、真琴誠治郎の第一印象は『よくわからないけど良い人』である。
彼との出会いの形は、響の見舞いという形でそこまで良くは無かったが。
彼は響と私を、非常に気を使ってくれた。
それだけ?とよく言われるが、私にとって、その『それだけ』がどんなに嬉しかったか。
大々的に報道される事件。
面白半分に煽るパパラッチ。
(自分の関わったライブ関係の事件の後
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