4話小日向未来@(前編)
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ず準備の甲斐あって、ギリギリだけど奏ちゃんの散華前にたどり着いた俺は、特製スープにより奏救出成功!
ついでに残りのスープ飲ませて響ちゃんの体調も良くしました!
以上!解散!
ん、他の民衆は?
いや、会場の外側のドアは開けたから、いくらか脱出出来たよ。
全員助けられなかったのか?
いや、だって俺の能力、ベースは料理作成だから。
原作主人公のような無双は…………一介のコックには無理です。
まあ、腕がもげたとかならなんとかなるんだが。
あれでしょ、ノイズって、触る→死じゃん。
斬るとか撃つとかじゃなく、触る→死は割りと回復能力者(死者蘇生は無理)には無理ゲーすぎる。
ん、なんで死者蘇生は無理かと。
いや、一応料理人なので。『口に物を入れる』のがスキル発動条件なんで。
一度ヨーロッパで、『死にかけの少女』を助けたけど、まあ、あれはまだ『食べ物を摂れる状態だったし』
まあ、『戦闘型のシンフォギア』のように、敵をバッタバッタまとめてなぎ倒すのは無理と覚えて貰えれば。
とまあ、自分の話はここまでにして、小日向未来という少女についての話に戻ろう。
小日向未来。
日本人らしい黒髪をショートに整え、白いリボンをあしらった清楚な髪型に、おっとりとした目を中心として目鼻立ちの整った少女、一言で言えば可愛らしい少女である。
彼女との出会いは、響と奏を病院に入れた、その日に遡る。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「あの、私、ひび…………立花響の友人なのですが、この病院にいらっしゃいませんか?」
彼女はそういって、怪我人ごった返す病院に足を踏み入れた。
ふむ…………さてどう対応するか。
酷い言い方をすれば、彼女は『部外者』である。
おそらく大事な友人のために必死で早く来たのだろうが、親族でない人間を人がひしめき合う病院に無制限に入れる訳にはいかないし、親族と違い本人照会に時間がかかる『友人』という立場の人間をチェック出来る人員が不足している以上、彼女の申し出は悪手ではある。
彼女の友人を案じる気持ちが悪い訳ではない。
ただ、こういった多数の人間の不幸を記事にするようなパパラッチから被害者を守る病院の立場だと、被害者の友人と言っているだけの人間をこの状況で受け入れられないだけである。
「申し訳ないが、今は怪我人で溢れていてスタッフに手の空いた人間が居ないんだ…………面会は後にしてもらえると…………」
案の定、恐らく警備員の取りまとめをしている人間から、静止の言葉が送られる。
ふむ、まあ分かる事情だ。
だが、自分としてはここで彼女に恩を売れるタイミングを逃す気は無かった。
「小日向未来君、だよね。立花響さんと
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