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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第13話:空駆ける奇術師
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颯人の魔法によってこれ以上ないくらい迅速にノイズ出現地点に到着した4人。彼らの前には、既に避難が完了した街とその街中を闊歩するノイズの姿があった。
蔓延るノイズを前に、颯人達は臆することなく行動を開始した。尤も、響だけはまだ実戦経験が少ないからか、ワンテンポからツーテンポ遅れて翼についていく。
〈シャバドゥビタッチ、ヘンシーン!〉
「そんじゃまぁ、マジックショーの開幕と行くか。変身!」
〈フレイム、プリーズ。ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!〉
「あたしらも行くぞ!!」
「立花、もたもたするな!」
「は、はいぃっ!?」
ある程度ノイズの群れに近付いたところで颯人は早速ウィザードに変身し、それに続くように奏と翼も、最後に響がシンフォギアを纏い戦闘が開始される。
最初に攻撃したのは颯人だ。
彼はまずバインドで複数のノイズの動きを制限し、こちら側が先手を取れるようにした。
〈バインド、プリーズ〉
ただの鎖であれば位相差障壁によって鎖はノイズに干渉することなく素通りするのだが、ウィザードの魔法によって作り出された鎖には通用しない。
そして動きを止めたノイズに、颯人と装者達が襲い掛かる。
颯人の、奏のガングニールの、翼の天羽々斬が振るう刃が次々と動けないノイズを切り裂き、響のガングニールの拳が3人の取りこぼしたノイズの体を穿つ。
戦いではまだまだ拙さの残る彼女でも、動けない相手であれば仕留める事は容易だった。
先制は二課が制し、颯人と奏は独自に、翼は響と組んで次々とノイズを倒していく。
特に問題もなくノイズは次々と数を減らし、戦いは颯人達が優勢で進んでいた。
その時、不意に奏は背筋に悪寒が走ったのを感じ、咄嗟に目の前のノイズへの攻撃を止めその場を飛び退いた。
瞬間、タッチの差で直前まで奏が居た場所に上空から体を捩じって槍の様になって特攻してきたフライトノイズが突き刺さる。
「上だッ!!」
「おっ?」
奏の声に3人が上空を見上げると、そこには先程まで殆ど姿がなかった筈のフライトノイズが無数に存在していた。
その光景に奏と翼は顔を顰め、響は驚愕に目を見開く。
地上に居る敵であれば、例え相手が大型であっても問題はない。だが空を飛んでいる敵となると、出来る事が限られる為3人はこのノイズを苦手としていた。
勿論、全く対処法がない訳ではない。響に関しては特攻してきた奴を迎撃する以外に手はないが、奏と翼に関しては一応距離の離れた敵に対する攻撃手段も持っている。
だがそれも相手の数が数体と言う範囲でならの話だ。流石に10や20という数に上空から攻められては、地上のノイズと合わせて対処が間に合わない。
それでやられる奏や翼ではないが
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