【その在り方】
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「……ねぇねぇ、たしかもうすぐヒアシおじいちゃんの誕生日だったよね?」
日向家の居間でヒマワリは母のヒナタと叔母のハナビと談笑していた。
「あら、覚えていたのヒマワリ?」
「うん、去年おじいちゃんのお誕生日会できなかったし、今年はできるかなぁって」
「孫娘が誕生日会しようって言ったのに、父上は去年断ったものね。今年も……多分そうなるんじゃないかしら」
「どうしてかなぁ、おじいちゃん誕生日いやなのかな」
ヒマワリの疑問にハナビが答える。
「嫌って事ではないと思うわ。ただ……父上だけの誕生日じゃないからね。──もう亡くなっているとはいえ、双子の弟のヒザシ叔父上の誕生日でもあるから、安易にそういうのは控えてるんじゃないかしら」
「そっか……わたしとお兄ちゃんのもう一人のおじいちゃん、ヒザシおじいちゃんの誕生日でもあるんだね」
ヒマワリの言葉にどこか申し訳なさそうに目を伏せるヒナタ。
「ええ、そうね……ボルトとヒマワリにとっては、大叔父さんね」
「それにネジおじさんの、お父さんなんだよね」
「そうよ。……私が産まれる前に亡くなられたから私はお会いした事はないけれど、里や一族の為に命を賭した立派な方だったと聴いているわ」
そう言ってハナビは湯呑みの中の茶をじっと見つめた。
「お母さんは、ヒザシおじいちゃんに会ったことあるの?」
ヒマワリの問いに、ヒナタは一瞬言葉に詰まる。
「お会いした事は……、あると思うわ。ただ……申し訳ない話だけど、よくは覚えていないの」
「そうなんだ……」
「仕方ないわよ、姉様はその当時三歳になったばかりだそうだし……」
ハナビはフォローを入れたつもりだが、それ以上は言葉にならなかった。
「ネジおじさんとお母さんは、ひとつ違いなんだよね」
「えぇ……、ネジ兄さんが四つの時に、お父上のヒザシ様が、亡くなられて───」
ヒナタもそれ以上言葉が続かずに俯く。
「えっと……おじいちゃん、今何してるんだっけ」
「父上なら、道場の方で瞑想していると思うわ」
「……わたし、おじいちゃんのとこ行ってくるね」
ヒマワリは母のヒナタと叔母のハナビから離れ、祖父のヒアシの元へ向かった。
……祖父は坐禅を組んで眼を閉ざし瞑想しており、気軽に話し掛けられる様子ではなかった為、道場入り口で覗き見るような姿勢のままどうしていいか分からず祖父を見つめていたが、その視線に気づいてかヒアシの方から孫娘に声を掛ける。
「どうしたんだいヒマワリ、おじいちゃんに何か用かな?」
「あ、うん。えっとね……」
若干気後れしつつヒマワリは祖父の元に近寄る。
「おじいちゃ
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