第8回 やきもち(槍ぐだ♀)
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密かな笑い声を咎める意味も込めて額を合わせる。先程の突き刺さるような視線は鳴りを潜め、己にだけ見せるキラキラした橙が覗いていた。
「やっぱり、どれも要らないかな」
額に瞼に鼻に、頬。突然の言葉に、降らせていた軽いキスを止める。
「そうか?」
「うん。クーが傍に居てくれたら、それが一番だから」
愛らしい笑顔と共にもらった想いのお返しに、とびきりの口付けを送るとしよう。もし、この少女へ宝石を贈ることがあるのならば、その時は。彼女の髪と瞳と同じ、甘い色をしていながら強い光を秘めたものがいい。
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