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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
過去編 孤高の戦姫は、獣欲の爪に敗北する
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「奴を捕らえろッ!」
「観念しろォッ、この敗北者の雌がァッ!」
絢爛に飾られた廊下を駆ける、一つの影。漆黒のローブに身を隠したその「刺客」に、帝国兵達が次々と襲い掛かる。
だが、
彼女
(
・・
)
に止まる気配はなく。自分を捕縛しようと迫る男達が「間合い」に入った瞬間、その懐から素早く「得物」を取り出してきた。
「ぐぉあぁあッ!?」
「がはぁあッ!」
突き出された鋭利な「槍」は、彼女を組み伏せようと飛び掛かってきた帝国兵達を瞬く間に迎撃し、その鮮血で廊下を染め上げていく。
そんな一方的な「突撃」が続き――やがて、1人の兵も残らなくなった頃。大きな扉を前に足を止めた「刺客」は、そこでようやく漆黒のローブを脱ぎ捨てた。
「……帝国貴族の近衛兵にしては、随分と手応えのない連中だったわね」
緑色の髪を、ポニーテールに結い。紫を基調とする戦装束から滲む豊饒な肢体とその色香で、数多の男達を惑わせてきた槍使いの美少女。
某国の戦姫――ロザヴィーヌ。
彼女はこの某国を侵略し、暴虐の限りを尽くす帝国軍に反旗を翻した、「
反逆者
(
レジスタンス
)
」唯一の生き残りであり。数多の屍を越え、この国の命運を背負い某国各地を転戦してきた、「最後の希望」であった。
王家の象徴である、紫の戦装束を身に纏い。彼女は得手とする武具を、今日という日のために練り上げてきた技を、磨き続けてきたのである。
この国を蹂躙し、重税を課して民を苦しめ、国中の女を犯し続けている、強欲にして好色なる人面獣心の怪物――帝国貴族ババルオを倒し。愛する祖国に、かつての平和を取り戻すために。
「若くして亡くなられた母上の分まで、私に愛情を注いでくれた父上を討ち……この国を踏み躙り。女と見れば、欲望を満たすための道具としか思わない。そんな男にいつまでも、玉座を渡してはおけないわ」
やがて、ポニーテールと乳房を揺らしながら。父の形見でもある愛用の槍を握りしめ、ロザヴィーヌは勢いよく扉を開く。
「帝国貴族ババルオッ! この国を我が物顔で牛耳り、民を苦しめ暴虐の限りを尽くし! あまつさえ、民草のために身を粉にしてきた先代国王を『弱者』と切り捨て、抹殺したあなたの所業! 断じて許すわけにはいかない! 亡き真の国王に代わり、このロザヴィーヌが誅殺に参った! 観念して裁きを受けなさいッ!」
そこから間髪入れず豊満な乳房を弾ませながら、謁見の間へと駆け込んだ戦乙女は――槍の切っ先を、玉座へと向けるのだった。
「……全く、騒々しいことこの上ないわい。大人しくその白い股を開き、儂の逸物で喘いでおれば良かったものを」
だが。某国各地の軍事拠点を潰され、王城に突撃され、近衛兵達まで倒されたというのに。
女傑の甘い匂いに股間を膨らませ
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