第60話
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〜エリンの里・広場〜
「其方達はカレル離宮でプリネ皇女殿下と共にジョルジュ先輩達と戦った…………」
「結社の執行者No.U――――――”剣帝”レオンハルト…………!」
「それに”魔弓将”まで一緒だなんて、わたし達に何の用なの?」
二人に見覚えがあるラウラが真剣な表情で呟いている中サラは声を上げてレーヴェを警戒し、フィーは真剣な表情で疑問を口にした。
「その二人はZ組が”黒の工房の本拠地を見つけるまでの期間限定の協力者”よ。」
「ええっ!?ぼ、僕達の…………!?」
「一体何故そのような事に…………」
レンの答えにエリオットが驚いている中エマは困惑の表情でレーヴェとエヴリーヌを見つめた。
「プリネに頼まれたから、しょうがないからZ組に協力する事になっただけだよ。」
「プリネ姫が…………何故プリネ姫は二人をZ組の協力者に?」
興味なさげな様子で答えたエヴリーヌの答えに目を丸くしたオリヴァルト皇子はレン達に訊ね
「プリネお姉様はリィンお兄さん達がマルーダ城に”待機”している間にメサイアお姉さんが情報収集をしていた時に、今回の戦争の経緯とかをメサイアお姉さんに説明したらしくてね。それでメサイアお姉さんからの情報でリィンお兄さん達が今回の戦争の件を知ってZ組と袂を分かってメンフィル帝国軍側として戦う事を決めた事で、メサイアお姉さんに戦争の件を教えた自分にも責任があると思ったプリネお姉様がせめてもの罪滅ぼしに二人が期間限定で”Z組”に協力するように手配したそうよ。」
「そのような事情が…………」
レンの説明を聞いたユーシスは複雑そうな表情でレーヴェとエヴリーヌを見つめた。
「ちなみにレンもZ組に協力する事になっているから、改めてよろしくね♪」
「ふええええっ!?それじゃあレン皇女殿下まで黒の工房の本拠地を見つけるまではわたし達に協力してくれるんですか…………!?」
「フフ、まさに最高の展開じゃないか♪」
「お前にとってはそうだろうが、俺達にとっては正直”殲滅天使”にまで協力してもらうなんてどうかと思うぜ…………どうせ、その皇女の事だろうから、他にも目的があって俺達に同行するんだろうしな。」
レンの申し出を聞いたアリサ達が驚きのあまりそれぞれ血相を変えている中トワは驚きの声を上げ、喜んでいるアンゼリカに呆れたクロウはジト目でレンを見つめた。
「失礼ね〜。レンの事を何だと思っているのよ。」
「――――――レン皇女の説明にあったようにプリネ皇女の要請を受けた俺達は、お前達が黒の工房の本拠地を見つけるまではお前達に協力する事となった。戦力としての同行なり、鍛錬の相手なり、上手く俺達を利用するがいい。――――――だが、それはあくまで互いにとっての利害――――――黒の工房の本拠地を見つける事が一致している間だけの話で、
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