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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第60話
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ている中ユーシスとフィーはジト目で二人を見つめて呟いた。

「あ、それと一つ伝え忘れていたわ。実は”星杯”が出現した際の帝都(ヘイムダル)の混乱に乗じてヴァイスラント決起軍が帝都(ヘイムダル)に潜入して鉄道憲兵隊に身柄を”保護”されていたアッシュ・カーバイドを救出して帝都(ヘイムダル)から離れたそうなのよ。」
「な――――――ヴァイスラント決起軍がアッシュを!?」
「何故ヴァイスラント決起軍は彼の救出を?」
レンが口にした意外な情報にその場にいる多くの者達が血相を変えている中サラは驚きの声を上げ、アルゼイド子爵は真剣な表情で訊ねた。
「さあ?その方が帝国政府にとって都合が悪いからか、もしくは帝国の”呪い”に巻き込まれた彼を”哀れ”に思って助けてあげたか、それを知るのはミルディーヌ公女とヴァイスラント決起軍の上層部――――――”黄金の羅刹”と”黒旋風”くらいでしょうね。――――――ただ、そのアッシュ・カーバイドだけど目を覚ました後はヴァイスラント新生軍の陣地から脱走したそうよ。――――――ご丁寧にも”ヘクトル”を一機盗み出してね。それを考えると脱走時はヘクトルを操縦して脱走したのでしょうね。」
「そのアッシュとやらがせっかく救出してもらったヴァイスラント新生軍から脱走を…………」
「しかも機甲兵を操縦して脱走するとはその男は一体何を考えているのだ…………?」
「それについてはわからないが、できれば彼を見つけた際は私達で保護した方がいいかもしれないね。」
レンの説明を聞いたラウラとユーシスが真剣な表情で考え込んでいる中、オリヴァルト皇子は静かな表情で答えた。

「クスクス…………――――――何はともあれ、形は違えど新旧Z組メンバーは全員”終焉の御伽噺”の舞台に上がった事になるわ。”並行世界の零の御子”によって改変されたこの世界の”終焉の御伽噺”はどのような結末を迎えるのでしょうね♪」
「それは……………………」
「まあ、少なくても本来の歴史と違ってリィン君達が犠牲にならない事は確実でしょうね。」
「黒兎と公女、”双剣のヴァンダール”の後継者たるヴァンダール家の次男はメンフィル・クロスベル連合軍側、”呪い”に侵されていた”三人目のハーメルの遺児”は何らかの目的のために独自に行動…………ぬ?後一人――――――クロスベル出身の”ユウナ”とやらは今はどうなっているのじゃ?」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの言葉を聞いたトマスが複雑そうな表情をしている中クロチルダは苦笑し、新Z組メンバーの状況を思い返してそれを言葉にしたローゼリアはある事に気づいてレンに訊ねた。
「”ユウナ・クロフォード”は元々クロスベル警察に就職する為にクロスベルの警察学校に通っていたけど、戦争の影響でクロスベル警察も人手不足になったから警察や警備隊の応援の為にクロ
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