第60話
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クロチルダさんが鬱陶しくて迷惑って…………!)
(あ、あの蒼の歌姫にそこまで想ってもらいながら、無下にした挙句振るとか、罰当たり過ぎだぞ…………!)
レーヴェの答えを聞いたクロチルダが意味ありげな笑みを浮かべている中エリオットは信じられない表情をし、マキアスはジト目でレーヴェを睨んだ。
「ハア…………”剣帝”まで一時的に協力するとか、どんな皮肉よ…………」
「サ、サラ教官。」
「―――”紫電のバレスタイン”。エレボニアの遊撃士の中でも5本の指に入る元A級正遊撃士にして今は”トールズ士官学院”の武術教官だったか。フッ、随分と俺に対して色々と思う所があるように見えるが、俺の記憶が間違っていなければ”紫電”とやりあった記憶はないのだが?」
疲れた表情で溜息を吐いた後ジト目でレーヴェを睨むサラの様子にエマが冷や汗をかいている中レーヴェは静かな表情でサラの情報を口にした後興味ありげな表情でサラを見つめて問いかけ
「ええ、あんた自身とやりあった事はないわよ。でも、2年前の”リベールの異変”が起こる半年前くらいに起こったエレボニア帝国の事件――――帝都各地で起こった猟兵達による遊撃士協会支部の襲撃事件と言えばわかるでしょう?」
「そ、それって……」
「以前教官の話にあった……」
「リシャール大佐によるクーデターが起こる前に潰されないように、カシウスさんが結社によってリベールから離されていたあの件か…………」
「―――なるほど、”ジェスター猟兵団”か。確かに奴等には俺が稽古をつけてやったのだから、遊撃士協会の支部を襲撃した奴等を強化した俺に対して思う所があってもおかしくないな。」
サラの答えを聞いたエリオットとマキアスは目を丸くし、オリヴァルト皇子は複雑そうな表情で呟き、かつての出来事を思い出したレーヴェは納得した様子で頷いてサラを挑発するかのように口元に笑みを浮かべてサラを見つめた。
「言ってくれるわね……!なんなら今ここでやりあって2年前にあんたが育てた連中から受けた”借り”を返してもらってもいいのよ!?」
「まあまあ〜、今の彼は結社の”執行者”ではない上、サラ教官達に協力してくれる立場なのですから、彼に対して思う所はあるかもしれませんが、生徒達の為にも2年前の件は今は頭の片隅にやっておいて、お互い仲良くしましょうよ〜。」
顔に青筋を立てて今にもレーヴェに戦闘を仕掛けそうなサラの様子を見たトマスは苦笑しながらサラを諫めようとし
「…………とりあえずあの二人だけは戦術リンクを組ませない方がいいだろうな。」
「ん。最初の頃のマキアスとユーシス、それにわたしとラウラのように戦術リンクが失敗して戦闘に支障をきたす事は目に見えているものね。」
その様子を見たその場にいる多くの者達が冷や汗をかい
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