41エクストリーム自殺
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「何て言ったの、クロエッ?」
目が覚めて行くと、クロエの記憶を消されていた美游も、夢の中の出来事を忘れさせられた。
あの世での出来事は忘れたが、美游は以前のような表情もない、人形のように振る舞い始めた。
異世界、衛宮家
異世界で、誰が世界を救ったのか判明するには時間がかかったが、誰が世界の3分の1に及ぶ悪人を始末したのかは、すぐに判明した。
イリヤ達がいたお笑い世界ではなく、クロエの前任者がいた頃に破滅させられたか、もしくは本物の神から神罰を受け、人類の全て、地球丸ごと一個滅ぼされるほどの失態を犯した世界。
それともチベット人やウイグル自治区やユダヤ人のように、神への祈りが届いてしまい、この穢れた地獄からの解脱を許された世界。
英雄でもある衛宮家の一同には、もう一度取材班が殺到するようになった。
「衛宮さん、極点移動や大量絶滅も、今回犯罪者や独裁者が死んでいってるのも、全部マッチポンプの犯罪だと指摘さ…… ぐはああっ、おげえええええっ!」
新聞雑誌の記事でさえ、クロエの罪を追求しようとして、美游に罪の償いをさせようとした人物は、口から内臓を吐いて死ぬ深海魚や鮫みたいな末路を歩んだ。
アンサイクロペディアに事実をジョーク交じりで掲載したり、ネットで書き込みする程度は許されたが、ブログとか記事にして証拠を公開しようとすると、悲惨な方法でエクストリーム自殺させられた。
わざわざポロニウムみたいな放射性物質で親子そろってあの世行きにされたり、オートバイ事故を偽装されたり、拘置所でアレルギー物質盛られてアナフィラキシーショックでsatugaiしたりせずとも、即座に頭の上にある地獄の花が開花して、笑えるぐらいの数が死んだ。
車の外側を完璧にガムテープで目張りして、ボンネットの隙間から車内に入って練炭自殺とか硫化水素で自殺したり、自分で後ろ手に縛りあげてガムテープで全身ぐるぐる巻きにしてケツからアルコール飲んで、腕力だけで窓から飛び降りて幅30センチ以内のビルの隙間に投身自殺した。
3メートル上の鉄扉まで空中浮遊して、後ろ手に縛りあげられたままロープを掛けて首つり自殺とか、世界中でエクストリーム自殺が大流行した。
さらに美游が夢の中で、この世界の少しと、別の世界を丸々一個踏み潰して滅ぼして来たので、凄まじい勢いで幸運が舞い込んで来ていた。
「朔月美游さん、宝くじに当選されたそうで、おめでとうございます、何か一言」
「衛宮です(夫婦同姓的に)」
年末ジャンボなどで一度、当選番号を決める弓矢と回転する的が壊れてズレが生じ、宝くじの発行者が予測しない番号が当たってしまう「大事故」があり、バカな一般人が当選するような大失態があった。
宝くじとは、政治家の秘書だとか
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