第145話
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っちを喜ぼうぜ!」
少女――――――リアラは事情を聞き終えると真剣な表情で考え込み、少年――――――カイル・デュナミスは考え込むことを止めてリオンに視線を向けて口元にえみを浮かべて答え、カイルの発言にその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「ハッハッハッ、この状況でも全く動じないとは、ある意味大物ですねぇ。」
「まさかエステル以上の能天気な人がいるとは思わなかったわ。さすがは異世界ねぇ。」
「誰が能天気娘よ!?」
「まぁまぁ…………」
我に返ったジェイドは暢気に笑い、呆れた表情で答えたユウナを睨むエステルをヨシュアは苦笑しながら宥め
「全く…………貴様というヤツは。今までの旅や戦いでの経験の記憶も蘇っているのだから少しはその能天気さもマシにはなったと思ったが、どうやらその点に関しては僕の思い違いだったようだな。」
「えへへ…………でも、これであの時の俺が言った事が現実になったぜ!」
「?あの時って何の時の事かしら?」
リオンは呆れた表情で溜息を吐いて一瞬だけ口元に笑みを浮かべた後すぐに呆れた表情でカイルに指摘し、嬉しそうに笑いながら答えたカイルの言葉が気になったリアラは不思議そうな表情で訊ねた。
「リアラが消えて歴史が修正されようとしていた時に、俺達も”歴史の修正”で今までの旅の記憶やお互いの事も忘れるってハロルドは言っていたけど…………俺はそれでも、みんなと一緒に旅して結ばれたこの絆が消えるなんて事、絶対にないって信じてたんだ…………!」
「あー、そういやあの時そんな事も言っていたな…………」
「フフッ、カイルらしいわね。」
「フン、ただ能天気なだけだろうが。」
(坊ちゃん…………)
カイルの説明を聞いてかつての出来事を思い出したロニは苦笑し、リアラは微笑み、リオンはカイルに対して皮肉な言葉を口にしながらも口元に笑みを浮かべ、リオンの様子をシャルティエは微笑ましそうに見守っていた。
「それにしても仮面を被っていないジューダスって俺達にとっては何か違和感を感じるよな〜?」
「フフ、言われてみればそうよね。正体が判明してからも、フォルトゥナとの決戦を除けばジューダスが自分から仮面を外す時なんて滅多になかったものね。」
「こんな事なら、ジューダスと再会した時用に元の世界でリアラと再会する前に偶然行商人が売っているのを見つけたジューダスが被っていたあの仮面を買っておけばよかったよな〜。」
「貴様ら…………!貴様らの僕に対する印象は仮面しかないのか…………!?」
(アハハ、まあそう言われてもおかしくないくらいカイル達と共にいた坊ちゃんは頑なに仮面を外さなかったのですから、仕方ないかもしれませんよ。)
不思議そうな表情でリオンを見つめて呟いたカイルの疑問を聞いたリアラは微笑みながら、ロニはからかいの表情でそれ
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