暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第145話
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のように両手で自分の両耳を塞いだ。
「右手にお玉を、左手にフライパンを!横たわりし者に正義の鉄槌を!うなれ、エルロン家秘技!死者の目覚め〜〜〜!!」
すると少女はフライパンに何度もお玉を叩きつけてその場に強烈な大音響を巻き起こし始めた!
「キャアァァァッ!?何なのよ、もう〜〜〜っ!」
「どうやらリオンさん達にとって彼の起こし方はアレが日常茶飯事だったみたいだね…………」
突然起こった強烈な大音響に思わず悲鳴を上げたユウナは慌てて自分の両手で両耳を塞いでその場で蹲り、ユウナ同様予め備えていたロニとリオン、ジェイド以外の者達も全員その場で蹲って自分達の両耳を両手で塞いでいる中ヨシュアは苦笑しながら状況を見守り
「く〜〜っ!わかってはいた事だが、代を重ねても死者の目覚め(アレ)の強烈さは相変わらずだぜ…………ッ!」
「全く…………再会して早々死者の目覚め(アレ)を聞かされる羽目になるとはな。ある意味カイル(あのバカ)らしい再会の仕方だな。」
(アハハ、この調子だとスタンの時も同じ事になりそうですよねぇ。)
一方予め備えていたロニも耳を塞いでもなお聞こえてくる大音響を様々な思いを抱え、リオンは呆れた表情で溜息を吐きながらも懐かしさを感じたのか口元に僅かな笑みを浮かべ、シャルティエは苦笑しながら状況を見守っていた。
「むにゃむにゃ……ふあ…………っ!?」
そして少女が巻き起こす大音響によって少年がようやく目覚めると少女はフライパンにお玉を叩きつける事を止めた。

「おはよう、カイル♪」
「ふあ〜あ…………おはよう、リアラ。…………え〜っと…………あれ?俺達って、野宿していたんじゃ…………へ。」
少女に話しかけられた少年はあくびをした後周囲を見回して自分が屋内にいる事に気づくと不思議そうな表情を首を傾げたがリオンに気づくと呆けた声を出し
「もしかしてジューダス…………?あれ…………?でも、ジューダスがいつものアレを被っていないのはおかしいよな…………?という事はこれって夢って事になるから、まだ寝ていていいんだよな…………?」
「って、夢じゃねえから二度寝するんじゃねえ、カイル!」
「寝ぼけるのもいい加減にしろ、カイル!」
リオンを見て二度寝し始めようとした少年の行動にエステル達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ロニは慌てた様子で、リオンは顔に青筋を立ててそれぞれ声を上げた、

その後完全に目覚めた少年と少女にエステル達は自己紹介と事情を説明した。

「人の”想念”が影響する世界――――――”影の国”…………その”影の王”という人はエルレインではないにせよ、私達も含めて複数の異世界を巻き込むなんて相当厄介な相手ね…………」
「うーん…………まだよくわかんないけど、取り敢えずジューダスと再会できたんだから、まずはそ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ