がんばって誤解を解きました
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「手回しが良いな――俺の証言は良かったのか?」
「映像クリスタルがあるんダ、無用だ――それに、お前さんと連絡が取れると知った瞬間、連中が『大人しくするから呼ばないでくれ』と懇願してナ、思わず映像を撮ってしまっタ」
アルゴが映像クリスタルを操作して、牢獄の中で震える馬鹿どもが映し出される――見事な懇願と怯えっぷりだ、映像クリスタルに残してしまうのも無理ないな。
「……あなたは、彼らに何したの?」
「あぁ、第八層でな――その子を麻痺させて第一層でお前にやった様にメニューを開いて悪戯しようとしてたから、麻痺毒を塗ったナイフで刺して牢獄に放り込んだ」
「わたしがあなたに襲われたみたいに言わないで……『あなたがこの子を襲った』の間違いじゃないの?」
「もしそうなら、シリカが此処に来る訳無いだろ」
「何か弱みを握ってるとか」
「そんな事ありませんッ! この人は良い人です……あたしの為に牢獄コリドーまで使って……物凄く高いんですよね?」
「……た、確かに安い家なら一つ二つ買える程の金額はするけど……とても信じられないと言うか……」
シリカの真剣な眼差しにアスナは何も言えなくなったようだ。
「――話を戻すが、それなら何でこの子に俺がシリカを悪戯したみたいに伝わってるんだ?」
「それカ? 此処から先の情報は有料になル――とサービスを終了したからナ」
「それだと、どう考えても酷い事をされたって考えるのが普通だろ――そんな内容を金を払ってまで知りたがる奴が居るかッ!」
「………………これがそうでも無いんだナ」
「――あぁ、そう言えば聞いた事があるな、探偵って職業が継続できる理由が浮気調査がスゲー儲かるからだって」
「需要と供給は常に持ちつ持たれつサ」
「――話は終わったの? わたしとしては――あなたにはまだ聞きたい事があるんだけど?」
アスナが俺をまだ疑いの眼差しで見てるが――シリカが見ているので強く出られないみたいだ。
「俺の知っている事なら何でも答えるぞ?」
「……じゃあ、何でわたしにフレンド登録を送る事が出来たの? 今ちょっとした有名人扱いで新規のフレンド登録は全部拒否設定にしてるのよ?」
「第一層でPT組んだだろうが、その時のログからフレンド申請したんだよ」
「……そう、それならどうしてリズ――リズベットを探し出せたの? わたしの後を追ったの?」
「いや? そろそろクエストで手に入る武器よりも、鍛冶屋の武器が強くなってきてるからな――美人で可愛くてちゃんと仕事をしそうな子を探してたのさ」
「……本当かしら?」
「そう言えバ、そう言う情報が無いか前々から聞いてたナ?」
「――あたしの情報はそいつに売らないって約束したでしょッ!?」
「もちろん売って無イ――しかし、
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