第7章:神界大戦
第229話「前を見据えて」
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除けば、十分に信用できる。
「……分かった」
「うん。フェイトを二度も裏切るような事をしたら、今度こそ許さないからね?」
「百も承知だ」
力強い返答を聞き、アリシアは満足そうに頷く。
そして、防音の術を解除した。
「……何を話してたの?」
「んー、ちょっと神夜に関して確かめたい事があっただけだよ。うん、安心できる」
「……?」
わざわざ聞かせないようにしたのだから、フェイトも深くは聞かない。
しかし、やはりはぐらかした返答では訳も分からず首を傾げるしかなかった。
「それより、気は晴れた?」
「えっと……少しは」
「そっか。よかったよかった」
一人満足そうにするアリシアに、終始フェイトは首を傾げるばかりだった。
その様子に、神夜も苦笑いするしかなかった。
「情報を纏めると、やな」
しばらくして。
あの後、フェイトだけでなくほとんどの者が目覚めた。
未だに目覚めないのは、アミタやキリエなどのかなりの重傷者ぐらいだった。
時間もかなり過ぎたため、一度情報を整理するために会議室に集まっていた。
そんな中、戦闘時の映像を整理していたはやてが発言する。
「これは希望的観測になるし、事実とは限らへん。でも、戦闘時の映像や神界での法則を照らし合わせると、一つの特徴が分かった」
「特徴?」
「私含めて、皆は神達の戦闘技術を、その強さに反してそんな高くないと思ってたはずや。もちろん、普通に高い神もいたけどな」
はやての言葉に、ほとんどの者が“確かに”と頷く。
「“戦闘”として成り立つのは、少なからずあっちもこっちの法則に引っ張られているから。そして、戦闘に関する“性質”を持つ神はそれに対応して、かなりの強さを誇る。……実際、物理的な戦闘力のある人すらも競り負けてた程や」
だが、そこではやては“けどな”と続ける。
「逆や。そんなのは全くの逆の発想やったんや」
「逆、というと?」
リンディが聞き返す。
話を進めるのは実際に神界で戦った者が主体としているが、それはそれとしてリンディは代表してその情報を纏めている。
他にも、何人か管理局や退魔師から情報を纏める者もいる。
「“性質”の相性で、神の戦闘技術が左右されてたんやない。なまじ戦闘に関する“性質”やから、こっちの法則に引っ張られてたんや」
「「「っ……!!」」」
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